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01:ミミとナナの任務。

「こうちゃ~ん!」
「みてみて~!」

ミミとナナは嬉しそうにリースに走り寄った。

「可愛い服装だね、どうしたの?でもって『こうちゃん』って言わないで。」

彼女たちの服装に褒めはするが、お決まりのセリフは忘れてはいないようだ。
ちなみに、ヴァリスは現在食料買い出しのため不在である。

「も~!いいじゃない!」
「こうちゃんは、こうちゃんなんだから♪」
「キミたち、意味わかっていってるの?どうでもいいけど・・・。」

ちなみに改めて言っておこう。「こうちゃん」というのは、リースが人間だったころのあだ名であり、クロアがいつもリースをそう呼んでいたのだ。名前が「浩太郎」だからということで・・・。

「で、その服はどうしたんだい?」
「あのね、パパが買ってくれたの!」
「ね?可愛いでしょ?可愛いでしょぉ~?」
「うん、可愛いよ。すごく似合ってる。」

リースはほんの少し笑顔を浮かべて、自分の思ったことを正直に伝えた。そのおかげで、二人は大いに喜んでいる。
ミミとナナが着ている服装は、全体的に黒で、上着のようなものにはモコモコのファーがついて、赤いリボンが付いている。
スカートはふわりとなっていて裾にはギザギザの白いレース、靴は黒いロングブーツで足首のところには、これまた赤いリボンが付いている。
ちなみに、飾りの羽はやっぱりついている。

ふと、リースは二人の耳にピアスが付いていることに気がついた。
このピアスは通信用のピアスで、おもに任務を行うときに使用する。だがこのピアス、使っているのはどうやらこの双子だけのようだ。

「ミミ、ナナ、これから任務かい?」
「うん!そうだよ!」
「この任務で、本当のお母さんに会えるかもしれないんだよ♪」
「へぇ・・・それは面白い任務だね。会えるといいね、母親に。」

二人は揃って「うん!」と頷いた後、嬉しそうに任務の場所へ向かった。

「閻魔大王・・・まさか、真実を知らせるために、あの任務を二人に任せたのか・・・?」





「そういえば、任務の内容聞いてないね。」
「ひとまず、やってくれとしか言われてないもんねー。」
「うんうん。『ひとまずこの場所に行ってくれ。もしかしたらお前たちの本当の母親に会えるかも知れんぞ?』っていってたしねー。」
「言ってた!言ってた!ってか、ナナ閻魔様のモノマネうますぎ♪」
「そんなことないよ~!」

そうこう会話している間に目的の場所へ着いた二人。
その場所とは、二人が以前人間だったころ住んでいた家。でも、二人はその記憶が薄れていた。母親の事に関しては多少覚えてはいるが、顔を忘れてしまっていた。おそらく、顔を見れば記憶はすぐにに戻るとは思うのだが・・・。

「ここが・・・私たちが住んでいた家・・・。」
「そして・・・ここが任務の目的地・・・。」

二人はゆっくりと降下していき、扉の前に立ってインターホンを押した。別に押さなくてもよかったのだが、ついつい押してしまった。
「は~い」という声の後に開かれた扉。そこには、若い女性が立っていた。見た目からすると、20代前半の顔をしている。
その女性は目の前にいる二人を見つめた。どうやら、見えるようだ。

「魅々?奈々?あなたたちなの!?」

そう言って女性は、二人を見つめたまま固まっていた。
ミミとナナも女性をしばらく見つめる。この人が、私たちのお母さんなのかと・・・。
どうやら、顔を見ても昔の記憶は思い出せないようだ。

「ごめんね・・・さびしかったでしょ・・・?」

女性は涙を流して二人を抱いた。

まだ、よくわからない・・・本当にこの人が私たちのお母さんなの?

二人の頭にはその言葉が浮かんでいた。
とにかく、この女性に促され家の中に入っていく。
玄関のすぐ近くには二階に行くための階段、そして、この廊下を進むとリビングにつく。そのリビングに配置されたソファーに座ってと促され、不思議そうな面持ちで座ると透明のガラステーブルに、ココアがおかれた。

「魅々と奈々の大好きな飲み物よ?覚えてないかしら?」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」

二人はただ不思議そうにココアを見つめるだけ。とにかく、入れてもらったのだから、飲まないといけないと思い、湯気の出ているココアを飲もうとした。

「あちっ。」
「あちゃっ。」

舌を火傷した。二人して「べー」と舌を出している。

「ふふふ・・・変わってないのね・・・。」
「ココア熱いぃ~。」
「舌ひりひりする~。」

そういいながら、息を吹きかけつつもゆっくりとココアを飲んでいく。
ちょうどココアが冷めたころに、一気に飲む二人。

「あ~おいしかった!」
「うん、おいしかった!」
「よかったわ・・・。」

女性が優しそうな表情を作った時、ミミとナナは何かを感じあたりを見回した。

「どうしたの?」
「あ、うぅん、なんでもない!」
「なんでもないよ!」
「ちょっと、お外言ってくるね!いこ、ナナ!」
「うん!」

そう言って家の庭に出た二人。

「ねぇ、何か感じたよね。」
「うん、どこから感じるのかまだ分からないけど・・・。」
「おそらくこの家に、悪霊がいるんだ。私たちはそれを倒して回収するんだよ。」
「そっか、それが目的ね!」
「うん、きっとそうだよ。」
「とりあえず、中に入ろう?あの人さびしそうだし。」
「そうだね。」



「あら、何話してたの?」
「いろいろだよ!」
「でも、内緒!」

二人は満面の笑みを浮かべた。女性もそれに比例するかのように、笑みを浮かべる。しかし、その笑顔の奥に悲しさが含まれているような気がした。
気のせいだと思い、そのことに関しては突っ込まない置こうと二人はアイコンタクトをした。

「ねぇ、ねぇ!どこか遊びに行こうよ!」
「たとえば、遊園地とか!!!」
「久しぶりにあったんだもんね。行こうか!」
「うん!」
「やった!」

ミミとナナは女性の手をひっぱり外へ向かった。そして、「早く早く~」とそのまま遊園地に向かっていった。




「・・・桃川美奈子・・・見知らぬ女の子二人に連れられ、どこかへ行くようです。追跡しますか?」

『構わん。何をするかわからないからな。』

「了解、追跡を開始します。」


続く・・・。

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