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02:ミミとナナの任務。

遊園地にたどりついたミミとナナと二人の本当の母親。二人の不思議な服装に、周りのお客の目が痛い。
でも、ミミとナナは全く気にした様子はなかった。むしろ見てくる人に近付いて、挨拶をするぐらいだ。

「こんにちは!」
「こんにちは!」

満面の笑みを浮かべて、知らない人に話しかけると、今まで痛い視線がうそのように変わり、「あいさつができるなんて、えらい」と頭をなでてもらっていた。そうすると、周りの目線もとても暖かくなった。まるで「変な風に見ていたのが馬鹿みたいだ」と言わんばかりに。
そんな二人を不思議に思いながら、母親はただただ見つめていた。

改札口にて母親が入場券とともに、フリーパスを購入した。
そして、二人に手渡し即座に入口に向かい中に入る。

「わ~!」
「わ~!」

声をそろえて、遊園地を一望する。彼女たちにとって遊園地は、初めての感覚のようなものであり、久々のような感覚でもあった。

「ママ!はやく乗ろう!」
「乗ろうよ!ママ!」

そういった後、ふと気付いた。

今、「ママ」って言ったよね、私たち?

やっぱり、この人、私たちのママなんだ・・・。

そして、母親は涙を浮かべて笑顔を作っていた。

「やっと、ママって言ってくれた・・・嬉しいわ・・・。」
「ママ・・・泣いてるの?」
「泣かないでよ、ママ。」
「ごめんごめん、嬉しくてついね・・・さて!気を取り直して、何に乗ろうか?」

涙を拭いて、一気に元気になった母親は二人に問う。

「メリーゴランドに乗りたい!」
「ママもいっしょだよ♪」
「はいはい・・・。」

そういって、さっそくメリーゴーランドに乗る。さすがに、1代の馬に3人も乗るのは難しいので、一人ずつ隣同士になるように乗った。
開始のベルが鳴り、ゆっくりと動き出してだんだんとスピードが上がる。そのおかげで、吹いてくる風がとても涼しくて気持ちいい。

そのほか、空中ブランコやトロッコ、ミニコースター、そして、観覧車・・・。
身長のせいか急流すべりや、ジェトコースター、海賊船(?)などには乗れなかったが、彼女たちは大いに楽しんだ。

しかし、その時間はすぐに過ぎてしまう。
だから、こんな楽しい時間が、いつまでも続いてほしい。
そう・・・願っていたのだが・・・。

遊園地から「楽しかったね」などと話しているところに、自宅の影から若い男性が現れた。
細身の体系、他の女性から見ればイケメンじゃないかと言われそうなほどの顔立ち、服は長いコートを着ていた。

「桃川美奈子さん・・・ですね?」

彼はそう言って、コート裏から何かを取り出す・・・。
それは・・・警察手帳だった。

「は、はい・・・。」

桃川美奈子と呼ばれた母親は、とても気まずい顔をしてそっぽを向きながら答えた。
そんな表情を見て不思議に思う、ミミとナナ。

「よろしければ、お話をうかがってもよろしいでしょうか?」
「な、何のお話ですか?」
「・・・ひとまず、ここでお話しするのもなんですから、中に入ってお話をしましょうか。」
「・・・・・・。」

美奈子は黙ったまま、しぶしぶと家の中に入っていく。

「あ、あの・・・。」
「どうかしたの?」
「ん?あ、まぁ、大した話じゃないよ。しかし、キミたちは亡くなった桃川魅々ちゃんと奈々ちゃんにそっくりだね、生まれ変わりとか?」

そう言われた二人は、生まれ変わりじゃないと訴えた。

「だったら本人だって?まったく大人をからかっちゃだめだよ♪」

そう言って、若い刑事も家の中に入り、後から助手のような人も中に入って行った。
何だかとても嫌な予感がする。それとともに、先ほど感じた気配がした。先ほどよりも強い・・・。

「ミミ・・・何だろう・・・すっごく怖い・・・。」
「うん・・・何か大きいことが起こりそうだよ・・・。」

震えた気持ちで、ミミとナナも家に入っていくと、美奈子と刑事の会話が聞こえる。

「では、やはりあなたなんですね?あなたの双子の娘さん、魅々ちゃんと奈々ちゃんを殺害した犯人は?」
「・・・はい。」

物陰に隠れて話を聞いていた二人は驚愕した。美奈子が自分たちを殺した犯人だという事実に。
そして、その真実を信じることができなかった。

あんなにやさしく接してくれたのに・・・私たちを涙を流して、でも嬉しそうに出迎えてくれたのに・・・。
そんな人が、私たちを・・・どうして・・・どうして・・・?


ド ウ シ テ ・ ・ ・ ?


頭の中で巡り続ける思考。その思考により、自分達の感情が抑えられなくなる。

「ママ!!嘘だよね!!!??」
「私たちを殺したのなんて、嘘だよね!!??」
「魅々・・・奈々・・・!」

真実を聞かれ、美奈子は非常に驚愕していた。
そして、例の気配はだんだん強くなる。

「ねぇ!?嘘でしょ?嘘なんでしょ!?」
「あんなにやさしいママが、そんなことするわけないよね!?」
「ちょ、キミたち、少しは落ち着いて・・・。」
「あんたは黙ってて!!!!」
「は、はい。」

刑事は、ミミとナナの必死な顔におされ、黙ってしまった。
それと同時に、目の前にいる美奈子からものすごく強い気配を、ミミとナナははっきりと感じ取った。

「ママ・・・。」
「嘘って言って・・・。」
「ごめんね・・・刑事さんの言ったことは、本当なの・・・そして・・・。」

そう言って、美奈子は言葉を止めた・・・その時だった。
美奈子から黒いオーラが現れ、そのオーラは完全に美奈子を包んでいった。
黒いオーラの塊となったそれは、だんだん大きさを増して、ついには巨大な悪霊と化した。大きさはこの家の半分は確実にある。

「そ、そんな・・・。」
「な、なんで・・・。」

巨大な悪霊を見つめる二人。もう、二人の頭の中は真っ白だ。何が起こったのか、まるでわからない。
刑事とその助手は、突然現れた悪霊に驚き、腰を抜かしている。

『彼女、桃川美奈子は、お前たちを殺害したあと、誰にも見つからないような場所で自害した。しかし、成仏できずにうろうろとし始め、やがては悪霊と化し人間に姿を現せるようになり、以前の姿を維持し、この家にとどまった。もう一度、お前達に会いたいがためにな。』

そんな閻魔大王の長いセリフが、耳に付けたピアス型通信機から聞こえた。
閻魔大王の説明はまだ続く。

『だが、彼女はもう手遅れ。あのような悪霊になってしては、通常の魂に戻すことはもはや不可能。』

「だから、私たちに倒せって言うの?」
「私たちに、ママを倒せって言うの!?」

『残念だが、そうすることしか・・・。』

「回収したら、私たちみたいに死神にしてよ!!」
「閻魔様ならできるはずでしょ!?」

『すまない・・・あれは禁断の方法・・・もう二度と使うことはできん・・・。』

「・・・・・・。」
「・・・・・・。」

無理なら、やっぱりやるしかないんだ。
でも、私たちができるわけないよ・・・。

そうだとしても、やるしかなかった。彼女を倒して回収し、完全に消滅させなければならない。

「ナナ・・・やるしかないんだよ・・・。」
「やるしかないんだよね・・・ミミ・・・。」

そうつぶやき、二人はビーム状のランスを出し両手で構える。

「死神部隊第二部隊隊員、ミミ・ルディア!」
「同じく死神部隊第二部隊隊員、ナナ・ルディア!」

涙を流して目の前にいる巨大な悪霊に名乗り、そして二人同時にこう叫ぶ。

『ただいまから、悪霊退治を開始します!!!』


続く・・・
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