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【ポケモン小説「絆」】Story7:繋がりの洞窟。

  • Posted by: 倉麻るみ子
  • 2009-10-22 Thu 02:36:00
  • 未分類

「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」―絆―
Story7:繋がりの洞窟。




キキョウシティを抜け、30番道路に出る。次のジムに備えてなのか、今の手持ちの5匹を、野生のポケモンと戦わせて鍛えていた。しかし、卵からかえったチックは未だに言葉を話さない。普通に考えれば、それはいたって変わりのない事。しかし今のセツナは、ポケモンと会話ができるという不思議な能力が備わっているため、短時間の間ではあるがそれが日常茶飯事となっていたのだ。だから、話すこともないのでセツナは少し心配になっているのだ。おそらく、多少自分になついてくれれば話してはくれるとは思うのだが、多少なついているにもかかわらず、未だ話す気配はない。何か条件でもあるのだろうか?
ひとまず5匹たちを鍛えながら、ちまちまと歩みを進めていくと、50~60代であろう男性が「かーっ!!待たれいーっ!!」と叫びながらやってきた。このあたりに人がいたら、恥ずかしいのこの上ないとセツナは思った。
そして、その男性はセツナの持っているモンスターボールをひとしきり見つめた後、「うむ。」と言って頷く。

「いいポケモンを連れておる。それもこれも、キキョウで鍛えたからだろう。特にポケモンジムでの修行は為になったはず。」
「えぇ、まぁ・・・初めての時よりかは強くなったかなぁって・・・。」
「よし!キキョウに来た記念だ、これを持って行きなさい。ポケモンに持たせると、草タイプの技の威力が上がるという代物だ!」

男性はそう言って、ヒマワリの種のような形をしたクリーム色の種をセツナに渡した。その種は「きせきのタネ」というらしい。セツナは「きせきのタネ」を「どうぐポット」にしまった。

「キキョウでの経験は、そなたの旅の役に立つであろう。」

「では頑張るのだぞ!」と男性はいい、セツナから離れて行った。

「・・・僕、草タイプのポケモン持ってないや。」

―それは言っちゃいけないかと・・・。―

男性が言ってしまったあと、ぽつりとつぶやくセツナに、カエンが的確な突っ込みを入れた。
とにもかくにも、ポケギアでタウンマップを開く。どうやらこの先に「つながりのどうくつ」というものがあるらしい。近くで海とつながり、海水が流れ込んでいるそうで、名称の由来はそこから来ているようだ。
タウンマップを閉じ、草むらの中をもそもそと歩く。この辺はキキョウシティとも近いのか、よく野生のマダツボミを目にする。はっきり言って、マダツボミの塔があるから周りの草むらにマダツボミが出現するとしか言いようがない。他にも、メリープやウパーなどがうろついていた。まだ遠くの方だが、ウパーが出現するということはおそらく、水辺が近いということである。水タイプのポケモンは未だ手に入れていないので、捕まえてみたいものである。
数分歩きを進めると、段差の上からだれかの叫び声が聞こえた。いや、叫ぶというより吠えている。しかし、段差の上というのもあるので、誰がその声を発しているのかわからなかった。確かめるべく、遠回りをして段差がないほうへと足を運んでみた。しかし、大きな木と何だか切れそうな細い木が邪魔をして、その先へは進めそうになかった。この切れそうな細い木さえなくしてしまえば、吠えている人物(人かどうかは定かではないが)の正体がわかるのだが、今は何もできないためセツナはあきらめてしまった。

「見かけない顔だな。お前強いの?」

突然話しかけてきた、短パンをはいた少年。明らかに「オレとバトルしようぜ!」の合図である。
仕方なくバトルをこなすが、ものの見事にその勝負は簡単に終わってしまう。レベルを上げすぎたのかどうかは定かではないが、相手が持っていたポケモンの強さが自分よりも劣っていることが見て取れたのだ。そのおかげなのか、セツナはその少年とのバトルに簡単に勝手しまったのである。キキョウジムのバッジの能力でもあるのだろうか?しかし、そんな能力があるのならば普通に説明しているところだ。これは、少しでもバトルとしての能力が上がったと考えた方がいいのかもしれない。
ひとまずその短パン小僧と別れ、しばらく先を歩く。もちろん、道中の草むらで出会う野生のポケモンと戦い鍛えていくのは忘れてはいない。すると、岩壁の方を向いてポケギアでとても楽しそうに会話している女の子がいた。年齢はおそらくセツナと同じぐらいだろう。ピクニックにでも行くような格好とリュックを背負っている。

「うんうん、それで?・・・え~!ホントに~!?」

電話中の彼女に話しかけてはいけないと思い、セツナはその横を通り過ぎようとした。すると、丁度こちらに向き目があってしまった。トレーナー同士の目があった時、それはバトルをするということである。

「あ、ごめん、また電話するね!・・・って事で、バトルしよっか♪」
「え、あ、はい。」

そう言われたので、セツナは何故か丁寧語になってしまった。ちなみに、彼女はカオリと名乗った。
そして、バトルが始まる。カオリはニドラン♀を繰り出した。水色のボディに黒い斑点のついた、可愛らしいポケモンだ。セツナはそのニドラン♀に対して、ピースケを出した。その理由は、毒タイプに有効なエスパータイプの技「ねんりき」を持っているからだ。しかし、何故ニドラン♀が毒タイプのポケモンだというのがわかっているのだろうか?ポケモンに関しては無知であったが、多少なりとどのポケモンが何のタイプなのかが把握できるようになっているのであろうか?その辺りも、おそらくはセツナが少しでも成長したという証にはなる。
セツナは「ねんりき」を出すようにと、ピースケに指示を出す。それにこたえて、ピースケは目を光らせニドラン♀に弱い念力を送る。すると、ニドラン♀は宙に浮きピースケが上を向くたび高く上がっていく。そして首をスッと下に向けると、ニドラン♀は勢いよく地面にたたき落とされてしまった。ダメージは大きかったが、どうやらまだ動けるようだ。
次はニドラン♀が攻撃を仕掛ける。カオリが「にどげり」を指示すると、それにこたえてピースケに向かって2度蹴りを入れた。しかし飛行タイプを持っているピースケには、それほど大きいダメージにはならなかった。そして、ニドラン♀に「たいあたり」を決めて勝負がついた。

「うわぁ・・・強いね、キミ。」
「まぁ、旅してるから・・・。」
「えっ!今旅してるの?へぇ、すごいなぁ♪」
「まぁ、いろいろ見て回ってジム戦とかしたり・・・みたいな・・・。」
「そっかぁ・・・ねぇ、よかったら電話番号教えてくれないかなー?お友達になりましょうよ!見て回ったものとかいろいろ電話で教えてほしいなー。」

カオリは笑顔でそう言った。よく見れば彼女もニドラン♀と同じぐらい可愛らしい。

「あ、うん、いいよ。」

セツナはそう言って、カオリとポケギアの電話番号を交換した。

「私も面白い事聞いたら、すぐに電話するからねー!」
「うん、楽しみに待ってるよ。」

そう会話を交わし、カオリと別れた。そういえば、自分名乗ってないやと気が付いたが、電話番号を交換したのだから名前ぐらいはわかっただろうと思いそのままセツナは歩き出す。
カオリがいた場所から少し前に進んだ後右に進み、左の角を曲がり直進する。直進した先は、道が二手に分かれていた。ポケギアのタウンマップを開くと、どっちへ進んでも「つながりのどうくつ」へ進めるのでひとまずセツナは海辺が見える方へと進んだ。その方面は桟橋で、釣り人が多くいた。いいポケモンが連れないかと、静かに釣り竿が反応するのを待っている。セツナはその何人かの釣り人とポケモンバトルをした。その中で、ヤスアキという名の釣り人が、「最近の若者は釣りなんてやらんのか?おじさんが釣りの魅力を教えて差し上げるから電話番号交換せんか?」と言って、要求してきた。自宅のすぐ横に湖と言うか水辺があるが、セツナは一切釣りをした事がなかった。そのためもあるのか、セツナは快く承諾しヤスアキと電話番号を交換した。

「よーし!若いお友達が出来ておじさんとても嬉しいぞ!」

ヤスアキはそう言って、おおらかに笑った。その後、また釣りに戻るといい水辺に向かって釣り竿の糸を投げていた。
桟橋を渡り、地面が見える場所に着く。すると、近くにポケモンセンターがあった。キキョウシティから「つながりのどうくつ」までの道のりが長いため、設置されているようだ。しかし、そのポケモンセンターに入る前にまた何人かのトレーナーと戦ったため、多少なりと疲れが出てしまった。というより、野生のポケモンたちとも戦っているので、疲れはほぼ倍増なわけだが・・・。
ポケモンセンターにつき、ジョーイさんにポケモンの疲れをいやしてもらう。そして、自分も少し休むために壁側に設置されている椅子に腰かけ「ふぅ」と一息つく。
そこに、40代ぐらいの男性の釣り人が、セツナに声をかけてきた。それに対してこちらはちゃんと挨拶をする。

「ここいらは釣りの名所でねぇ、みんなが釣りしているのを見て、きみも釣りがしたくなっただろう?」
「はい、何か皆さん黙々とやってるので僕もやってみたいなぁなんて思いまして。」
「そうか!よかったら、私の釣り竿分けてあげようか?」
「え!?いいんですか?」
「いいともさ!まぁ、私は昔使っていたものだから、ちょっと見栄えは良くないけどね。」

釣り人はそう言いながら頭をかき、リュックの中から釣り竿を出した。確かに、あまり見栄えはよくない。木の棒に釣り糸をうまく固定させただけのもので、ルアーはモンスターボールの形をしている。この釣り竿に名称を付けるのならば「ボロのつりざお」である。
セツナはその「ボロのつりざお」を受け取り、「たいせつなものポケット」にしまった。

「釣りをするときには、まず水面に向かって釣り竿を使う!そして心を集中させて、水面をじっと見つめる!ポケモンが食いついたら、釣り竿がグググっと反応するからすぐわかる。そのときに、釣り竿を一気に引くんだ!まぁ、後はやってみればわかるよ。海でも川でも、水のあるところではどんどん釣り竿を使ってねぇ!」

釣り人はそう言ってポケモンセンターを後にした。

―ご主人様、一度釣りしてみたらどうかな?―

カエンがそう文字を出して、釣りをするように促してきた。

「まぁ、せっかくもらったんだし使わなきゃ、この釣り竿がかわいそうだもんね。」

先ほどもらった釣り竿をバッグの中から取り出し、ポケモンセンターから出て桟橋の方に歩みを進める。ルアーを投げるポイントはよくわからないが、幼いころに見た(と言っても今でも幼いわけだが)テレビで釣り番組をやっていたのを思い出し、岩の陰になっているところにルアーを飛ばしてみた。岩陰には水ポケモンが潜んでいるかもしれないからである。
そして、じっと竿が動くのを待っていると、グググッと釣り竿が引っ張られる感覚がした。今だと思い釣り竿を一気に引き上げると、大きなポケモンが釣れた。そのポケモンは、無知なセツナでも知っているコイキングだ。基本の技「たいあたり」さえ覚えてなくほとんど「はねる」という何も起こらない技しか使わないので、ポケモンの中で一番弱いといわれている。橋の上にコイキングを置くと、「コココココ」と言いながらピチピチと跳ねていた。見ていると可愛そうなので、優しく野生に返してあげることにした。
他にも釣れないだろうかと思い、もう一度釣り竿を振りルアーを岩陰へと投げる。すると、グググッとなり勢いよく引き上げると、またコイキングが釣れた。その後釣っても釣ってもコイキングが釣れるため、セツナは釣りをするのをあきらめた。そこで「やはりボロだからなのか・・・。」と思ったセツナであった。
ポケモンセンターのある方にもう一度足を進めると、近くに太った人がうろついていた。しかも、紐付きの箱を首に下げていた。その箱の中に、先端が白く染まったピンク色の物体だった。いったいあれは何なのだろうか?

「うまくて栄養満点のおいしいシッポはいらない?今ならたったの100万円。どう、買うでしょ?」

太った人は突然セツナに話しかけて、何の尻尾だかよくわからないものを売りつけてきた。

「100万円!?そんな大金持ってませんよ!そもそも何かあやしいし、あったとしても買いません!!」
「あぁ、そう、いらないのか!じゃ、あっちいった!いった!」

太った人は「シッシッ」と手で何かを払うような仕草をする。その仕草に「はいはい、分かりましたよ。」というような仕草をして、太った人から離れた。

「全く、あの人何だったんだよ。」

―物凄くあやしかったよね。―

「ねぇカエン、あの尻尾何なのかわかる?」

―う~ん・・・残念だけど分からないや。―

「そっか、分からないならいいんだ。たぶん、何かが関わってそうな気がするから、きっとそれであの尻尾の事がわかるかも。」

―そうだね。とりあえず、今は先を進もっか。―

ポケモンセンターを通り越すと、洞窟らしき穴を見つける。近くの看板には「このさき つながりのどうくつ」と書かれているので、おそらくここが「つながりのどうくつ」なのだろう。
洞窟と言えば、中に入れば薄暗いイメージがつく。だがしかし、中に入ればとても明るく奥の天井さえも普通に見えていた。一体これはどういうことなのだろうか?この洞窟の中にいるトレーナーたちと戦っていると、火吹き野郎(服装からみれば火を噴くパフォーマーだろう)と出会う。その人が持っているポケモンのロコンがフラッシュを使っていたため、この洞窟が明るいと説明してくれた。
そして、先ほど疑問に思っていたあの尻尾の情報を聞く事が出来た。山男が「騙されたのか、うっかりヤドンのシッポ買ってしまったよ。」と呟いたのだ。おそらく、先ほどの「おいしいシッポ」というのは「ヤドンのシッポ」だったと思ってもいい。しかし、買ったというと値段は確か100万円・・・そんな大金が、この男にはあったようである。なかったなら、今頃買えてはいない。そして最後に「なーんかヤドンがかわいそうだ。」と呟いていた。どうやら、本当にヤドンの尻尾のようだ。あの先っぽが白く染まったピンクの物体は。しかし、あの太った人はどうしてヤドンの尻尾を持っていたのだろうか?そして、どのようにして手に入れたのだろうか?気になるところだが、まずはこの洞窟を抜けることが先決だ。
ヤドンの尻尾を購入してしまった山男から、数メートルほど歩く。地面にはイシツブテと同じぐらいの岩が転がっていたり、天井には小さな鍾乳洞が見られる。左を見ると、横に長い水たまりがある。といっても、海とつながっているので、水たまりと言うよりも、小さな湖と言った方がいいのかもしれない。その長い小さな湖をたどりながら進んでいき、右側に広い空間が見えた。広いといってもさほど広いとは言えないが、今まで通ってきた通路よりは数倍広い空間である。そこにいた山男の人とポケモンバトルをこなし、軽く勝利する。その空間からまた少し歩くと、狭い通路に差し掛かる。通れないわけではないが、ところどころ配置された岩が邪魔で、ほんの少し歩きづらかった。その細い通路を抜けると、山男とバトルをしたところよりはるかに広い空間に出た。中央に大きな岩山があり、くぼみになっているところにトレーナーがいた。再び火吹き野郎である。彼のパフォーマンスは、ポケモン修行の何倍も練習をして火を吹けるようになったそうだ。「よい子のトレーナーさんは絶対に真似すんなよ!」だそうだ。
この広い空間を抜け、入口付近で見かけた湖より大きな湖を横目に、多少ジグザグした道を歩きポケモンマニアとバトルし勝利する。彼は「金曜日になるたび、洞窟の奥からポケモンの鳴き声が聞こえるんだ。」と言った。洞窟の奥に行くには、この湖を越えていかなければならないが、今はそのような技を持つポケモンはいないし、持っていたとしてもおそらく使えないだろう。このポケモンについては、後日改めて調べてみることにした。
そしてまた少し進んでい行くと、出口に近付いているのか道幅がだんだん広くなってきていた。もうそろそろ出口である。セツナは勢いよく出口に向かって走って行った。だが、出た先は土砂降りの雨。セツナの服は一瞬にしてずぶ濡れになった。カエンの方は雨に驚いて、勝手にモンスターボールの中に戻って行ってしまった。炎タイプのポケモンだから、水が苦手なのである。しかし、洞窟に入る前は晴天極まりなかったはずなのに、どうしてこんなにも土砂降りになっているのだろうか?ポケギアでタウンマップを開いてみると・・・

33ばんどうろ
どうくつ ぬけて たどりついたら
いつも あめふりの みち

と記されてあった。原因は不明だが、とにかく33番道路だけが毎日のように雨が降り続け、止むことはないということである。おそらく他の道に行けば晴れるであろう。
とにもかくにも、ずぶ濡れのままでは風邪をひいてしまうのでさっさとポケモンセンターに行きたいところだ。そう思って突っ走って行こうとしたのだが、道端にいる山男と目があってしまう。ポケモンバトルの合図だ。ちなみに、名前はツトムである。

「洞窟抜けたばかりだが、まだまだ元気だぞー!」

そう言って、山男のツトムはイシツブテを繰り出した。

「ゆけ!ラト!」

「岩/地面タイプ」のイシツブテに対し「ノーマルタイプ」のラトを出しても相性はいまひとつ。だが、イシツブテに効果が抜群な技をラトは持っていた。その技は「いわくだき」。秘伝技で、繋がりの洞窟を進んでいる時に覚えさせたのである。すでに覚えている技を忘れさせなければならなかったので「たいあたり」を代償として、代わりに「いわくだき」を覚えさせたのである。他にも、レベルが上がり「でんこうせっか」を代償にして「ひっさつまえば」を覚えた。ちなみに他の技は「おいうち」と「かみつく」という、どれも悪タイプの技である。

「ラト!『いわくだき』!」

―はい!ご主人様!!―

ラトはイシツブテに向かって素早く走り、思いきりジャンプをして人間が相手に殴りを入れるような構えをとったのち、そのまま落下の勢いとともに右前脚でイシツブテを殴りつけた。イシツブテの顔が多少欠ける。しかし、効果は抜群である。山男のツトムはイシツブテに「ロックカット」を指示した。その技は、素早さを2段階上げる技であり、そのおかげで素早さのないイシツブテは速く動く事が出来、相手よりも先手を取れる・・・はずだった。「ロックカット」を行っても、それよりも速かったラトには通用しなかったのだ。回り込もうとしたイシツブテだったが、逆に後ろに回り込まれラトの強烈な「いわくだくだき」を浴びるはめとなったのであった。
イシツブテは戦闘不能になり、次いで山男はワンリキーを繰り出した。ワンリキーは「格闘タイプ」なため、「ノーマルタイプ」のラトには不向きだ。ラトをモンスターボールにしまい、今度はピースケを出した。

「ピースケ!『かぜおこし』!!」

―え~い!!―

羽を強く、そして素早く動かせ大きな風を起こす。それに耐えようと、ワンリキーは両腕をクロスさせて風圧を半減させるつもりだった。だが、「格闘タイプ」に対し「飛行タイプ」の「かぜおこし」は効果は抜群である。ワンリキーは、ピースケが起こす「かぜおこし」に負けて吹き飛んでしまい、大木に激突して戦闘不能になった。手持ちのポケモンはどうやらこれ以上はいないようだ。

「おお!きみの方が元気だな!・・・ところでどうだ!わしは山男だから、山とか洞窟によく行く!だが街にはほとんど行かない!キミはいろんな街を冒険しとるようだなー。」
「いろんなといっても、つい最近冒険に出たばかりなんですけどね・・・。」
「ほほう、そうか。とにかく、そんなきみとわしで電話番号を教え合っていろいろ情報交換をしようじゃないか!」
「そうですね!山のお話とかも少し興味ありますし♪」
「うむ、そうか!心温まるいい話を思い出したら電話をしてあげるよ!」
「え?あ、はい、分かりました!」

「山の話をしてくれるんじゃないのか。」と思いながらも、セツナは山男のツトムと電話番号を交換した。そしてすぐにずぶ濡れになっている事を思い出したセツナは、疾風の如く走り抜けた。その結果雨は止み、代わりに太陽が見えてきた。ぽかぽかで温かな太陽が、ずぶ濡れになった服を乾かしていくように思えたが、ただの錯覚である。やはり服は濡れたままだ。

「うげー・・・何か濡れてるのって気持ち悪い・・・早くポケモンセンターに行かなきゃ・・・。」

と呟きながらポケモンセンターに向かって歩いて行くと、真っ黒な服を着た人と老人が対峙して何か会話をしていた。

「何だお前!俺たちのこと知らないのか!?俺たちは・・・・・・ロケット団様だ!」
「ろ、ロケット団は3年前に解散したはずじゃぞ?」
「は?冗談言うなジジイ!解散なんかしていない!・・・いや、一度は解散したんだけどさぁ、サカキ様の野望を達成するために、また復活したんだよねぇ・・・・・・って、そんな事はどーでもいい!ツベコベ言わず、消え失せろ!」

黒い服を着た人は老人を思いきり突き飛ばし、老人は地面に尻をついてしまいそのまま後ずさりをしたのち、一目散に逃げて行った。
そして、ようやくセツナに気付きこう言った。

「はーい、何でもないですよー。中は危ないですからね、町の人がうっかり入ってしまわないように、こうして見張っているのです。くー、俺っていい人?」
「・・・・・・。」

さっきの行動を見るあたり、いい人とは思えない。

「な、何だよその目は・・・。」
「あ、いえ。」
「用がないならさっさと行っちまえ。」

悪態をつきながら黒い服の人は言った。とにかく、言われたとおりにして、まずはポケモンセンターに入り服を乾かさなければならない。
セツナはポケモンセンターに走り、中に入っていった。そして、セツナに気付かれないように、あの黄色いポケモンも一緒にポケモンセンターの中に入って行った・・・。



続く・・・。

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