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【ポケモン小説「絆」】Story11:コガネシティ。

「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」―絆―
Story11:コガネシティ。




夜遅く・・・と言ってもそこまで遅くはないが、空が暗い時間にコガネシティに着いたセツナとルミコは、ひとまずポケモンセンターによって旅の疲れをいやすことにした。手持ちのポケモンをポケモンセンターに預けて、一瞬にして体力回復。セツナとルミコは、ジョーイさんからポケモンを受け取り、奥の食事スペースで夜の食事をとった。2人が食べたものは定食もので、セツナはハンバーグ定食でルミコは焼肉定食を選び、旅のいきさつやこれからどうするのかなどなど、会話を楽しみながら食べた。もちろん手持ちのポケモンたちには市販のポケモンフーズを食べさせてあげた。
そうしているうちに、薄暗かった空は完全な夜空に変わっていた。外に出ればコガネシティの街並みのライトアップ、そして空を見上げれば美しく輝く星空が見られるだろう。その光景を2人はガラス張りの壁面から、時折のぞいていた。
食事を終え、宿泊スペースに移動する2人。どのポケモンセンターの宿泊スペースは全く同じ配置の部屋だ。ドアを開けると、両側の壁に1つずつベッドが配置されている。しかし、以前セツナが入った部屋は1人用の部屋であったため、ベッドは1つしか配置されてなかった。おそらく、人数に応じた部屋があるのだろう。
ベッドに荷物を置き、手持ちのポケモンをモンスターボールにしまう。しかし・・・カエン、ラト、ピースケ、チック、メリル、エレナの順番でモンスターボールから出てきてしまった。どうやら、全員セツナとくっついて眠りたいそうだ。というよりもおそらく、カエンがセツナとくっついて眠りたいと思って出てきて、それに気付いたラトが嫉妬して出てきて、タイミング良くピースケが出てきてセツナにくっつき、それに嫉妬したチックとメリルが出て、何か出なきゃいけない空気なのかと思いエレナが出てきたのだろう。

「すごいね、セツナ君のポケモン。みんな懐いてるじゃない♪」
「懐いてるっていうかなんというか・・・まぁ、いいや。」
「・・・・・・・?」

嫉妬に次ぐ嫉妬で出てきたなんて言えるわけもなかった。
ひとまず、入浴ルームにてセツナが先に入った。普通は女性の方が先に入るというのだが、ルミコは遠慮してセツナを何故か優先させた。何かを考えているようだが、セツナに勘付かれるということはなかった。
その間、ルミコはセツナのポケモンをマジマジと見ていた。見られているポケモンたちは、ちょっとおびえて固まりながら後ろに退いた。

「ふぅん・・・さっきはトゲチックの子しか見てなかったからわからなかったけど、みんな、なかなかいい子たちだね・・・このギザギザした耳のピチューが一番レベルが高いのか・・・でも、手持ちに電気が2匹かぁ・・・バランス的にはちょっと不向きかなぁ・・・水タイプのポケモンがいないから誰かと交代した方がいいかもねぇ・・・。」

そう評価しているルミコに、ポケモンたちはこそこそと話しだす。ルミコが「誰かと交代した方がいい」というからである。

「こっちの考えだと、やっぱりギザ耳ちゃんかな?まだ戦闘慣れしてなさそうだしね・・・。」

そう言われたエレナは、「そうかもしれない」と淡々と頭の上に文字を出した。しかし、その文字が見えるのはセツナだけであり、ルミコにとってはただ単にエレナが澄ました態度にしか見えなかった。しかし、何となくエレナが何を言っているのか分かった気がした。

「ま、明日にでもセツナくんに相談すればいい話か!」

ルミコがそう言い終わったときと同時に、セツナが出てきた。髪の毛をタオルで拭きながら「次はルミコさんの番だよ~」と言っている。それに応答して、ルミコは着替えとバスタオルを持って入浴スペースに入った。

「ん?みんなどうしたの、そんなに固まって?ルミコさんと何か話してたの?」

その質問にポケモンたちはそろって「と、特に何も!」と文字を出した。多少気になったが、また明日にでも問いただしてみようと思ったのであった。
しばらくすると、ルミコも出てきた。「先に寝ちゃっててもよかったのに」と言われるが、セツナはなかなか眠れなかったらしい。ポケモンたちがくっついてくるせいで。当然、今は全員眠ったのでモンスターボールの中にしまっている。

「えっと、明日どうするんだっけ?」
「ルミコさん・・・食事してる時に言ったじゃない・・・。」

ルミコが言っていたのは「コガネに来たらまずはゲームコーナーでしょ!」である。すべての台が最新型と聞いたそうなので、やってみたいと駄々をこねたのだ。しかし、顔つきや身長からしてセツナより年上だろうと見られるのに、駄々をこねていて恥ずかしくはないのだろうか?年上ならば年上らしい事をしてほしいものである。

「あぁ、そうそう!ゲームコーナーだったね!」
「全く・・・しっかりしてよ・・・。」

そんなこんな話をしているうちに、時間は過ぎていく。ようやく二人はお互いお休みと声を掛け合って明日のために、深い眠りに着いた。


次の朝・・・一番最初に起きたのはセツナだった。やはりこういうことは一番しっかりしている。隣のベッドに眠っているルミコを見ると、まだぐっすりと寝息を立てて眠っている。仕方ない。セツナが今起きた時間は朝5時45分。速過ぎるにもほどがある。逆にあとから眠気が襲ってきそうである。しかし、セツナはそんな風も見せずに水道に行って顔を洗い、パジャマ姿からいつもの普段着へと服を着替えた。これで準備は万端だ。カエンのモンスターボールを取り出したが、まだカエンは眠っていた。その状況がなぜわかるのかというと、旅に出る前、つまり初めてポケモンを手にするときに、モンスターボールの中身をみる事が出来たからである。だが、モンスターボールの中を見る事が出来るのは自分の手持ちに限る。ひとまずバッグにしまい、ルミコが起きるまでポケモン図鑑を見たり、ポケギアのタウンマップを見たりしていた。
30分後、ルミコはようやくあくびをしながら眠い目をこすり目覚めた。「おはよう。」と言った言葉は、寝起きなのかふにゃふにゃとした発音になっていた。何だか、猫が人間の言葉をしゃべっているような言い方だ。実際猫が人間の言葉をしゃべったところなど見たことも聞いたこともないのだが、おそらく猫がしゃべればきっとルミコのような話し方にはなるだろう。
目をこすりながら、着替えを持っていきバスルームの脱衣所にて服を着替える。髪の毛を縛り、前髪の両端に黄色い三角のピンを止め、可愛らしいニット帽を被って最後に長いスカーフをつければ姿は完成である。カバンの中に入っている自分の手持ちのポケモンを確認するかのように、モンスターボールを何度か確認する。そして、「よし!OK!」といいセツナの方を向く。

「それじゃ、行きますか!ゲームコーナーに!」
「早いよ!こんな時間じゃ絶対開いてないってば!!」
「ん~・・・そうかなぁ?あのゲームコーナー24時間営業って聞いたよ?」
「そ、そうなんだ・・・。」
「ということでレッツゴー!」

しかしその前に、「食事を取ろうと。」言って食事スペースで朝食をとった。ちなみに食べたものは、2人そろってよくある食卓のように、ご飯に味噌汁に小魚である。物凄く一般的でシンプルな朝食だ。
朝食を終えしばらく休んでから2人はゲームコーナーへと行くため、ポケモンセンターを出た。すると、今起きたかのように、カエンがモンスターボールから勝手に出てきた。まだまだ眠たそうである。

「あ、おはよう、カエン。」

―おはよう・・・ご主人様・・・。―

「他のみんなはもう起きた?」

―たぶん起きてると思うよ?―

「そっか、何か僕らが移動したせいで無理やり起こした感じになっててごめんね。」

―う、うぅん!大丈夫だよ!よく眠れたし♪たぶん他のみんなもそうだと思うよ!―

「そうか、よかった・・・。」

そんな会話に、ルミコが見つめてくる。どうやら、セツナとカエンが会話しているのに対して不思議がっているようだ。

「え、な、何?」
「セツナくん、ポケモンと会話できるんだね~。」
「え、あ、まぁ、そうだけど・・・驚かせちゃった?」
「うぅん、全然。そんな事よりさ、早く行こうよ!」
「え、あ、ちょっと!」

逆に驚かされたセツナは、ルミコに手を引っ張られてゲームコーナーへと走って行った。
ゲームコーナーの場所はポケモンセンターからいたって近い場所にあった。扉から出た後左に進み、過ぎたところで左に曲がる。すると、もうすでにゲームコーナーが見えるのだ。つまりを言えば、ポケモンセンターの裏側にゲームコーナーがあるというわけだ。建物についているイルミネーションは、昼も夜も関係なくきらきらと光っている。
看板を見ると・・・

ここは コガネ ゲームコーナー
あんぜん けんぜん
まちの みんなの あそびば!

と書かれていた。
安全?健全?確かにゲームコーナーだから安全で健全なのはわかるが、何故看板に書くぐらい強調しているのだろうか?どこかで何か事件が起きたからなのだろうか?そのあたりはよくわかっていない。
中に入ると、スロットをしている音が体全体に響き渡った。それほど大きな音量で、いろいろな人がスロットゲームに夢中になっているというわけだ。
ふと左を見ると、何故か落ちているディスクを見つけた。そこには「わざマシン78」と書かれていた。何が入っているのは正直わからない。起動してみようと試みたのだが、ルミコが奥へ奥へとセツナを引っ張って行った。更に音がうるさく聞こえる。耳がおかしくなりそうである。
そして、カウンターにいる店員に話しかけるルミコ。

「いらっしゃい!ゲームコーナーだよ!」
「コインください♪」
「ゲームコインですか?あれ、コインを入れるケースがないよ!」
「あ、すみませーん。」

ルミコはしぶしぶカウンターから離れる。

「コインケースないとコインもらえないの忘れてた♪」
「慌てすぎだよ。」

しかし、コインケースは一体どこで手に入れればいいものだろうか?そう思いながらも、入口まで戻っていると、その付近にぶつぶつと呟く男性が壁によそり掛っていた。
そこに「どうしたんですか?」とセツナが尋ねた。

「なんぼ粘っても粘っても、ちぃーとも勝てん!腹立ってしゃーないから、コガネの地下通路にコインケース捨てたったわ!」

その話を聞いてルミコはセツナに「とにり行こうよ!」とせかした。しかし、人のものなんだから駄目だとセツナは言う。その発言に捨てたって言ってるからもう誰のものでもないと後押しをつけ、またセツナを引っ張り出して走り出した。
だが・・・

「地下通路ってどこ?」

タウンマップ見ればいい話でしょ。だがセツナは口にしない。ポケギアを取り出して、コガネシティをみる。地下通路は緑色のマークで示されていた。今いるところはゲームコーナーの前。その近くに、地下通路があるようだ。
ポケギアのタウンマップに従い、地下通路までたどり着く二人。そこに設置されていた看板を見た。

き を つ け て!
ちかつうろ では
じてんしゃを おりましょう

「自転車?」
「そうそう、コガネシティには自転車屋さんもあったんだった!後で行こうか!」
「うん、そうだね。」
「とにかく、地下通路にレッツゴー!」

そう言って中に入ると、地下通路に続く階段からマリルが現れた。マリルという事は・・・

「あ、セツナくんとルミコさん!いいところに来たわ!」

やっぱりコトネであった。一体地下通路で何をしていたのだろうか?

「この地下通路の奥にドレスアップ屋さんというのがあってね、そこでは自分のポケモンをアクセサリーで飾り付けて記念の写真を飾っておく事が出来るの!」
「あら、そんなところがあるんだ。興味津津♪」
「あ、あははは・・・。」
「で、これがアクセサリー入れ!欲しいでしょー?」
「欲しい欲しい!!コトネちゃんちょうだーい!!」
「分かってるって!あたしからのプレゼント!」

コトネはそう言って、アクセサリー入れをルミコに手渡した。ちなみに、セツナにも。2人はそろってカバンの「たいせつなものポケット」に入れた。

「アクセサリーをもらったらそのアクセサリー入れにしまってね。」
「おっけー!」
「じゃ、あたしは行きます。またねー!」
「う、うん。」

そう言ってコトネは外に出て行ってしまった。その矢先・・・

―ピリリリ・・・ピリリリ・・・

誰からの電話かと思ったら、さっき別れたばっかのコトネだ。一体何の用だ。

『もしもしあたしコトネ!こんにちは!』

「いや、さっきあったばっかじゃん。」

『いいのいいの!でね、マリルの匂いを嗅いだら、雑巾みたいな匂いがしたの!ちょっとショックよねー。』

「確かにそれはショックかも・・・。」

『でしょ?だから、これからきれいに洗ってあげるの!じゃあねー、ばいばーい!』

―ピッ、ツーツーツー

「・・・コトネ・・・何がしたかったんだろう・・・。」
「お気に入りの子には電話たくさんしたいんじゃない?」
「はい?」
「うぅん、何でもない!とにかく、改めて地下通路に行くよ!!」

そう言って、階段を下りていく。地下の天井に蛍光ランプが付けてあるので、地下の中はとても明るかった。コインケースを探しながら地下通路をうろうろしていると、何人かのトレーナーとバトルになった。バトルに関してはセツナに任せて、ルミコはコインケースを探し続ける。微妙にパシリにされている。
何分か探していると設置された植木鉢の陰に、コインケースが置かれていた。というか、捨てられていたというか・・・まだ使って間もなく、傷も見られない。捨てられた割には結構きれいで驚いていた。
さっそくこのコインケースを持っていき、さっき入ってきた場所から出ていきゲームコーナーへ。カウンターにいる店員に話しかけ、1000円で50枚のコインを買った。どの台がいいのかわからないので、ひとまずカウンターから見て右から2番目の、手前から2番目の席に座って開始した。やるのはもちろんルミコだ。隣でセツナがじっと見ている。コインを3枚入れて、スロット開始。始めは全くそろわず、ただコインが少なくなっていくばかりであった。「この台ははずれだったのかなぁ・・・。」と言葉を漏らすが、コイン残り5枚の時に「7」が3つそろい、「196」と書かれた数の枚数のコインをゲットした。そして、ボーナスステージへ。ボーナスステージは、チコリータ、ワニノコ、ヒノアラシの絵柄を単純にそろえるもの。勝手に3つの内2つをそろえてくれたり、3つとも自分でそろわせたり、ドラムの早さが変わったりなどいろいろだ。しかし、ボーナスステージは回数がある。「7」がそろった時は15回ボーナスをする事が出来る。「モンスターボール」がそろった時は8回ボーナスをする事が出来るのだ。
そして、それを何度か繰り返すこと約1時間・・・50枚だったコインは何と3518枚までとなった。

「すごいよすごいよ!これって実力ってやつ!?」
「確かにすごいね。やり始めて1時間しかたってないのに・・・。」
「よーし!続き続き!」
「じゃないでしょ。次は自転車屋さん。」
「えーもうちょっとでいいからー。」
「そんなこと言ったらまた1時間かかるでしょう!?ほら行くよ!」

と、今度はセツナがルミコを引っ張りゲームコーナーの外へ。
ポケギアのタウンマップを開き、ゲームコーナーの入り口から前へ進み、左に曲がり少し進んだ後右に曲がる。30mほど歩いたところに、建物と建物の間に隙間があったのでそこを通る。そして、小さな民家を通り過ぎた所に自転車屋があった。
看板には、

ここは ミラクルサイクル
どんな ところも スイスイはしる
じてんしゃの ことなら
ミラクルサイクル コガネしてん

と書かれていた。
ひとまず中に入ると、店員が一人しかいなかった。何故だかわからないが、微妙に落ち込んでいる。

「はぁ・・・コガネに支店を開いたけど、全然自転車売れない。」

そりゃ、こんな路地裏のような場所に店を立てちゃ誰も気付かれないだろうし、売ろうにも売れないですよ。
2人はそう思ったが口にしなかった。

「どうだろ?きみ、自転車に乗りまくって宣伝してくれない?」
「え、あ、はい、いいですよ。」
「ほ、ほんと?じゃ、名前と電話番号教えてよ。自転車貸すからさ。」

ひとまず「はい」と返事をして店員から自転車を受け取った。その重さはとても軽く、小さく折りたたむ事が出来るという代物だった。だから、カバンに入れて持ち運びする事が出来るのである。ひとまず自転車をカバンの中にしまった。

「うちの店、本店はカントーのハナダシティにあるんだ。もしあっちに行くころかあったら、店長さんによろしくね!ミラクルサイクルの自転車は性能抜群だから、カントーだって走れるんだよ!」

ちなみに、ルミコはすでに自転車を持っている。
自転車屋、ミラクルサイクルから出てさっそくカバンから出し、自転車を組み立てる。組み立てといっても、折り畳み式なので開くだけで自転車が完成する。

「うん、サドルの位置もちょうどいいや!」
「よかったじゃない。これから移動は自転車かな?」
「まぁ、早く行きたいなら自転車で・・・ってか、宣伝のために自転車のらなきゃ・・・。」
「それもそっか。」
「そだ、ゆっくりもしてられないや。そもそもコガネジムに挑戦しなきゃいけないんだったよ。」

と言い、ポケギアでジムの場所を確認し、自転車に乗ったまま走り出す。それにルミコも続いた。
そして、数分もかからずにジムの前に到達してしまった。さすがは自転車である。しかし、扉の前に人が立っていた。どうした事だろうか?

「あ、あのージム戦しに来たんですけど・・・。」
「あら、挑戦者?ここのジムリーダー、アカネちゃんっていうんだけど、さっき『ラジオカードほしー!』って言いながら、ぴゅーっと出て言っちゃったの。」
「そ、そうなんですか・・・。」
「まぁ、たぶんすぐ帰ってくるとは思うし、ついでにあなたもラジオカード貰ってきたら?」
「そうですね、分かりました!」

と会話を交わし、自転車をまた走らせる。ラジオ塔はジョウト地方とカントー地方を結ぶリニア鉄道の駅、コガネステーションの隣に建てられている。そのラジオ塔の入り口に、黒い服に黒い帽子をつけた人が立っていた。「ここがラジオ塔か・・・。」などと呟いている。その黒ずくめの人を見ていると、こちらの存在に気付かれてしまい「何だよ、お前向こうに行け!」と言われてしまった。「向こう行け」と言われても、ここに用があるので言われても困るものである。
とにかく、この黒ずくめの人は無視して、ラジオ塔の中に入ってみることにした。中に入るとカウンターの人が「コガネラジオ塔にようこそ!」と出迎えてくれた。ラジオ塔の中はとても広く、壁際に植木が6本設置されていた。横長のカウンターの先にはテーブルが2台あり、見学しに来た人が休憩できるように、ソファーも用意されていた。
ふと、今いる場所から奥の方のカウンター越しに、ピンク色で後ろ髪を二つに縛っている女性が目に入った。髪を縛っているゴムに着いた丸くて黄色い飾りが、その女性にとても似合っていた。前髪には黄色いピンもつけている。セツナに聞こえるのかどうかわからない声で、「黄色かぁ・・・一緒だ♪」とルミコはつぶやいた。
そして、セツナはもしかしてと思い話しかけてみた。

「あの、もしかして・・・ジムリーダーのアカネさん?」
「はーい!うちがアカネちゃーん!!」
「自分で『ちゃん』づけ・・・。」
「何かゆうた?」
「あ、いえ、何も!ところで、ジムにいる人に聞いたんですけど・・・。」
「あぁ、そうそう。今な、ラジオカードがもらえるクイズをやっとるゆーてな、うちも貰いに来たんやけど・・・・・・このクイズめっちゃ難しいやん!」

そう言って、アカネはクイズを解くために必死に悩みだした。中途半端に会話が終わってどうにも納得はいかないが、そのクイズがどれほど難しいのか2人はやってみることにした。
そして、カウンターのお姉さんに話しかける。

「ただいまキャンペーン中!5問続けてクイズに正解すると、ラジオカードをプレゼント!ポケギアに読み込ませれば、いつでもどこでもラジオが聴けるようになっちゃう!」
「ポケギアでラジオかぁ・・・それはすごいですね!」
「どうです?クイズに挑戦しますか?」

セツナとルミコはそろって「はい」と頷いた。

「では第1問!ポケギアでタウンマップを見られるようになる?」

これは当然である。何度もポケギアを使ってきたからこの問題はわかりきっていることだ。ということで「はい」を選択した。

―ピンポーン!

「正解です。では第2問!ポケモンのニドリーナは♀しかいない?」

ポケモントレーナーになってまだ間もないが、知識だけはあるセツナ。ルミコも当然知っている問題である。なので「はい」を選択した。

―ピンポーン!

「正解です。続いて第3問!ボール職人のガンテツさん。材料に使うのはボンゴレ?」

どこかのアニメに出てくるマフィアのグループかと突っ込みたいところだが、クイズなのでまじめに答える。ボールを作る時の材料は「ボンゴレ」ではなく「ぼんぐり」だ。だから答えは「いいえ」。

―ピンポーン!

「またまた正解。では第4問!ポケモンコイキングに、わざマシンは使えない?」

コイキングは最弱と言われているので、どんなに頑張ってコイキングのまま育てたとしても、覚える技は3つだけ。「たいあたり」、「じたばた」、そして全く何も起こらない「はねる」。だから、わざマシンも全く使えない。ということで「はい」を選択。

―ピンポーン!

「すごーい!いよいよ最後の問題よ。人気番組、オーキド博士のポケモン講座。お相手はミルクちゃん?」

これは自宅でラジオを聞いていた人には大サービスの問題だ。お相手の名前は「ミルク」ではなく「クルミ」なので、答えは「いいえ」だ。

―・・・・・・ピンポーン!

「全問正解おめでとうございます!商品のラジオカードです!」

セツナとルミコは貰ったカードをさっそくポケギアに読み込ませた。すると、画面にラジオのマークが表示された。これで、いつでもラジオが聴けるようになったということだ。
そんな2人を見て驚いたのか、アカネが飛びついてきた。

「わー、あんたらすごいやん!うち、3問目の答え、てっきりボンゴレやとおもてたわ!」
「それじゃ、どっかのアニメに出てくるマフィアのグループになっちゃいますよ・・・。」
「そうなん?・・・あっ、あかん!そろそろジムに戻らな!」

そう言ってアカネは慌ててジムに帰って行ってしまった。だが、これでジム戦をする事が出来る。そう思って、セツナもラジオ塔から出て行こうと思ったのだが・・・。

「ねぇねぇ、せっかくだからラジオ塔の中探索しようよ♪」

ルミコにそう言われた後、すぐに手を引っ張られてしまい強制的に探索することになってしまったのであった・・・。


続く・・・。
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