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せぶすぴきゃりーず――えぴろーぐ――

ここは、死神達が集まる本部。そのデータ処理室に彼らはいた。第一部隊の副隊長、ヴァリス、そして、フランシス、ミジョル、マリア、その他二名。第一部隊のメンバーが、揃って転送装置の前に立っていた。この部隊の隊長――リースを出迎えるために。
ヴァリスは、いてもたってもいられないのか、転送装置の前を行ったり来たりと、そわそわしながら歩いていた。呆れてものも言えないメンバーは、あえてヴァリスに突っ込むことはしなかった。どうせ、リースが帰ってきたらとてつもないツッコミを受けるに違いないと感じたからだ。
そして、転送装置から光が溢れ、一同はその眩しさに目をつぶる。薄目を開けてみると、転送装置から人型が見え始め、頭上から足元までゆっくりとその人物をかたどっていった。
やがて光は消えていき、メンバーたちも直視出来るほどになる頃、転送装置には、いつもと変わらない、あのリースがクロアを抱いて立っていた。ただ気になった事は、首にかけられたドックタグと、リースの目から、少量の涙が浮かんでいた事だ。
しかしそんな事よりも、リースが帰ってきて嬉しさを隠しきれなかったヴァリスが、飛び上がって抱きつこうとした。それを見たリースは、激しい嫌悪感を感じ、ヴァリスよりも高く飛び上がって、そのまま床に叩きつけるように両足で踏みつけた。さらにあきれて物も言えないメンバー達。

「ったく、帰って早々ウザったいやつだよヴァリスは!」
「それよりも、みんなに言う事あるんじゃない?」

クロアに促され、リースはヴァリスを踏みつけたまま「ただいま」とだけ言った。

「そうそう、あと、お土産の事だけど、食べ物あるし後でみんなで分けて食べよう」

そういうリースに、何か不思議なものを見るような目でこちらを覗うメンバー。

「な、何だよ・・・みんなして・・・気持ち悪いな・・・」
「いやぁ、隊長にしては珍しいなって・・・ねぇ、ミジョル?」
「アタシにふらないでよ!ねぇ、マリア?」
「え・・・えっと、どうなの、ヴァリス!?」

最終的にヴァリスに回って、うめき声を発しながら「お、おう」と返事をした。

「まぁ、何ていうか・・・リース、お前変わったな。一週間の間、何があったんだ?」

そして「あと、もうそろそろどいてくれ」と付け加え、それに軽く「ごめん」とつぶやき、ヴァリスから降りるリース。ますます珍しい光景だ。
いつもならば「うるさい、黙れ!」と怒号をあげ、ヴァリスを蹴り飛ばしているはずなのに。

「で、もういっかい聞くけど、向こうの世界でどんな事があったんだ?」

ヴァリスが起き上がり、埃を払いながら、先ほどの言葉を少し変えた言い方でリースに尋ねた。

「ま、いろいろあったよ。みんな馬鹿でうるさくて、それでもって人には甘すぎて・・・ホント、めんどくさい一週間を過ごしたよ。ね、クロア」

そんなセリフを言うリースを見て、やっぱり寂しかったんだろうなと感じ取りながら、クロアは頷いた。

「さて、僕らの寮に一旦戻るよ。こっちは疲れてるんだ」

リースは欠伸をしながら、データ処理室から出て行こうとする。もちろん、お土産を忘れないように、浮遊術で浮かせた状態で、移動させながら歩いている。
呆気にとられたメンバー達だが、ふと我に返りリースの後に続いた。
その時、何となく首にかけられたドックタグが、一瞬だが勝手に光ったような気がした。



数日後・・・

リースはあれから、自分のハードな指示についてきているメンバーたちに休みを増やしてあげようと、自らシフト表を作り、会議でそれを提出していた。他の部隊隊長達はそのシフト表に満足がいったらしく、すぐに採用された。しかし、これはあくまでシフト表。この通りに行えない時だってある。それを承知で、このシフト表をリースは作ったのだ。その行動力に、他の部隊隊長達はやはり何か珍しいものを見るような目で見ていた。

そして、そのシフト制による、第一部隊の休暇の日の事だ。

「暇だなー」

言いながらリースは、クロアを抱いて散歩をしていた。人間界より薄暗い昼間。その暗さに、少々だるそうにしていた。

「暇って、こうちゃんが頑張って作ったシフト表で、今日は休みなんだから、思いっきりのびのびしてていいんじゃないかな?」
「それもそうだけど・・・いざ休暇が入ると、なんか・・・ね」

「暴れたりない」とでも言いたいのだろうかと、クロアは一瞬思った。
すると、ふとリースは何かを思いついたのか「そうだ!」と言って、手を叩いた。

「何か思いついたの、こうちゃん?」
「うん、とっておきのね!」
「とっておき・・・?」

ズボンのポケットからスティック状の転送装置を取り出し、目の前に四角を描く。その四角に映し出される、転送座標の羅列。そこから、リースは星マークで記された座標番号に触れた。

「こうちゃん、とっておきって・・・まさか?」
「フフ、さすがクロア。察しがいいね。そのまさかだよ!」
「もう、こうちゃんったら・・・みんなに何言われてもボクは知らないからね?」
「わかってるよ!」



その頃・・・

「リースがいなくなって、少し静かになって寂しいぉ」
「何言ってるんですか、ボケ。リースがいなくても、このキャリーパレスは充分賑やかですよ」
「さりげなくボケって言うのやめてくれないかな、アンジェラちゃんwwwwボスだよボスwww」
「あぁ、カスでしたか、すみませんでした」
「アンジェラちゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

いつになく漫才のような会話で話を弾ませている、ゼノコードとアンジェラちゃん。やはり、リースがいなくなって寂しいようだ。
他のメンバーたちは仕事に出向いているため、余計に寂しく感じているのだろう。

「とりあえず、我輩たちも何か仕事しよっか、アンジェラちゃん」
「そうですね」

言いながら建物の外へ出向く二人。

「ん~!今日もいい天気の仕事日和!張り切っていくぉ!」

言いながらゼノコードは歩いていく中、アンジェラちゃんは何かを感じ取り立ち止まった。

「どしたの?」
「いえ、その・・・」
「なにさー!もったいぶらないでいtt・・・ふぎゃ!!!」

セリフを言い終える前に、何者かがゼノコードの上に乗っかっていた。黒いフードに灰色の服、小さな背丈に可愛らしい顔立ちの少年。

「おっと、また誰か踏んだみたいだ」
「この悲鳴の声は、ゼノコードさんだね!」
「そのようだ。ごめん、今どくよ」

言いながら、ゼノコードから降りる。

「まったく、突然吾輩の上に乗っかるとはいい度胸してるじゃまいか!・・・って!」

少々怒号をあげ、砂埃を払いながらその人物を見る。

「チミは・・・!」
「ごめん、また・・・来ちゃった」
「そっかwwwにひひひひひひひwwwwwww」

ゼノコードは、満面の笑みを見せながら笑い、さらにこう言った。

「おかえり、リース!」
「おかえりなさい、リース」

アンジェラちゃんもゼノコードに続いて声をかけた。
そして、目の前にいる人物――リースはにっこり笑って・・・こう返事をした。

「ただいま!」


・・・Fin



あとがき

最初と最後だけ書くというなんという楽な作業したんだ俺は!!
と言うより、俺よりかは後輩のシロクマ君にうちのキャラを扱ってもらったほうがいいかなって思って・・・。
まぁ、あれだ、他人のキャラをうまく扱えられるかどうか心配だったから、本人に扱ってもらえればいけるかなって思いまして・・・。
そのほうがキャラも生き生きとするんじゃないかなって思って!!!

とにかく、コラボに協力してくれたシロクマ君には感謝でござる!!!
ありがとうございます!!!

ちなみに、これ以前のお話はこちらに行けば読めますよっと!


そんな感じ。
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