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【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:03】

ヒーローはここにいる! EP:03


ビルの奥へ入り、エレベーターを使おうと思ったのだが、人間達を驚かせてしまうことになるので、エレベーターは使わず、壁をすり抜けられるのだから、そのまま上に向かって、飛ぶ事にした。
途中、いろいろな階層を見て、少々はしゃぐライラ。そんなことしてる場合ではないだろと、ゼノンが毎回制した。
数分後、ようやくビルの最上階にたどり着いた2人は、パーティーの立て看板と、受け付けに目がいった。その時、ちょうど彼らと同じように、このパーティーに参加する人が、受け付けで会員証の確認をとって、会場となる部屋に入って行った。

「ライラ、会員証見せないと入れないぞ?」
「もともと姿見えてないんだから、会員証も何も顔パスみたいなものよ?」

言いながら、ライラは目の前の扉をすり抜けていった。

「確かにそうだけど……何か違うような気がするんだが……?」

と、心配しながらもゼノンもあとに続いた。
そもそも、人間に姿を見られていない状態で、ライラはどうやって会員証を手に入れたのだろうか?
先ほど、最上階まで行く時に、ゼノンがライラに問うと、手に入れるまでの経緯(いきさつ)を教えてくれた。
当然のように返ってきた答えは、やはり父親からの経由だった。ライラは会員証の送り先を、父親が単身赴任しているアパートに設定していたのだ。その事を父親に伝え、届いた時に父親が小型の転送装置を持っていたので、それで自宅に帰り、ライラの手元に渡ったという訳だ。
「父親はよく許してもらえたものだな」と、ゼノンは思ったが、ライラの父親はとても真面目なのだが、ライラの事になると何でもしてあげたくなる程の親ばかだったことを思い出した。それを思うと、簡単に会員証を手に入れたことも、納得が行く。
会場内に入ると、さきほど入った人も含めて4人いた。ライラによると、彼らは会員番号No.1~4の人達だとか。彼らも欠かさずこのパーティー来ることから、ファンクラブ会員四天王などと呼ばれているのだとか。それよりも最も有力な説として上げるのは、氷室柊弥の公式サイトの掲示板に、最初の4名が「ファンクラブを創設しよう」と書き込んだことからだとか。
ライラはそれを見て、その次に便乗して書き込んだらしい。故に会員番号もNo.5で、姿を現さないが、ちゃんと出席しているので、「幻のNo.5」と言われているそうだ。

「幻のNo.5って、なんかヒーローっぽいよね!」
「そ、そうだな」

「幻のNo.5」が、ヒーローっぽいのかどうかはさておき、ライラが説明している間に、人はどんどん増えていた。
ちなみにこの100人限定パーティーは、会員番号No.1~100のメンバーのみしか来られない貴重なパーティー。ライラは休まず参加しているので、100人すべてを記憶し、見分けることが可能だそうだ。もちろんほかの参加者も、今日も合わせて10回も顔を見合わせた仲なので、おそらく全員の顔の見分けはついているはずだ。ライラの顔と姿だけは、確認が取れていないだけで。
ちなみに、たまに欠席者が出て、No.100以降の会員番号の人が来るらしい。だが、今回は欠席者はいないようだ。どうやら室内に、ライラが知る100名全員が揃っているようだ。ゼノンを含めると101名になるが。
こうも大勢集まると、やはり人の会話でざわめき出す。「久しぶり!」や「今日はどんなイベントだすのかな?」などという会話が聞こえてくる。もちろん、「幻のNo.5」の話題も持ちきりである。
すると、突然部屋の明かりがすべて消え、部屋の奥にあるステージ場のみに明かりが灯る。氷室柊弥が登場する合図だ。

「みんなー!久しぶりー!元気してた?」

と、声を上げながら登場した彼こそ、氷室柊弥だ。なかなかのイケメンだった。ゼノンは正直、手鏡で自分の顔と見比べてしまった。別にどちらがイケメンなのかという区別ではなく、ライラが氷室柊弥に惹かれてしまったらどうしようと、一瞬でも思えるほどの整った顔だったので、改めて自分の顔を確認したくなってしまったのだ。
大丈夫だ。自分で言うのもなんだが、今日は一段と顔も整っているし、髪も相変わらずのサバサバした髪型だし、服装もお出かけにはいい服だ。それに、俺はいざとなったら、恋人を守れる強い存在だ。架空のヒーローなんかじゃない。
などと、心に刻んでいる隣では、どこから出したかわからないペンライトを振りまわし、氷室柊弥に向かって、黄色い声援を上げているライラがそこにいた。胸に刻んでいる俺が馬鹿みたいだと、正直ゼノンは思った。純粋に、このパーティーを楽しめばそれでいいのだ。
もちろん、ほかの参加者もライラと同じようにペンライトを振り回して、声援を送っていた。

「みんな元気だね!良かった!で、今日は記念すべき10回目のパーティーだから、今日は特別に会場内を驚かせようと、イベントを考えてきたんだ!」

えぇ~?なぁ~にぃ?と、声を揃える100人。

「本人には内緒にしてたんだけど、このステージに幻のNo.5を呼ぼうと思うんだ!」

え?
となったのは、本人であるライラだけではなかった。
姿の見えない、幻のNo.5をどうやってこのステージに連れてくるというのだろうか。芸能人だから、出来ないことも可能にしてしまうが、流石に呼ぶことは出来ないのではないか?と、会場内はどよめいた。
幻のNo.5であるライラは、ただ呆然と立ち尽くすばかり。さっきまで黄色い声援を上げ、ペンライトを振り回していたのに、この有様だ。ペンライトを片手にあげたまま硬直している。
ゼノンは、その姿が面白かったのか、吹き出して笑ってしまった。その笑いに、ライラはようやく我にかえる。

「ちょっとー!!笑わないでよ!!」
「はははは!ごめん、ごめん!!まさか呼ばれるなんて俺だって思ってないよ!あはははは!」
「もぉー!私はビックリしてるんだからね!!」

それに、憧れのヒーローに呼ばれているのだからなおさらである。

続く
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