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【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:05】

ヒーローはここにいる! EP:05


支えてもらってる状態のライラは、未だに呆然と氷室柊弥を見つめていた。

(どうしよう、私、今ほんとに体が動かない。だって、あの憧れの氷室柊弥が、憧れのヒーロー、マフラーナイト・コールドシルフィーが、倒れそうになった私を支えてるのよ!?しかも、こんなにも近距離で!あ、支えているから、近距離なのは当たり前よね……ど、どうしよう!?)

どうやら、ライラは全く冷静になれないようだ。それをみて、痺れを切らしたゼノンは、一瞬にしてライラの側により、手を取り抱き寄せた。

「いつまで支えてるんだ。ライラは、俺の恋人だぞ」

発言した瞬間、会場の人々に姿を現した状態だったのか、見事に歓声がどよめきに変わった。

「誰だあいつ?」
「イケメン……!」
「どうやって入ったんだ?」

など、いろいろな言葉が飛び交った。

「き、君は……?」
「俺は、ゼノン。ゼノン・ルシタール。ライラの恋人だ」

その発言で、ようやくライラはことの状況に気が付いた。

「ぜ、ゼノン!出てこなくてもいいのに……!」
「だ、だって……俺と一緒にいる時より、嬉しそうにしてるから……」
「あら、嫉妬しちゃった?」
「あ、当たり前だろ!!大切な恋人が、他の男に対して嬉しそうにしてたら、誰だって嫉妬するさ!」
「ごめんね。でも、嫉妬してくれてありがと!私あのままだったらほんとに動けなかったし、今だってちょっと痺れてるぐらいだし」

言われてみれば、確かに体が少々痺れてまだ動けそうにないような状態だった。
だが、それよりも……

「取り込み中悪いんだけど、会員でないと入れないのに、君はどうやってこの会場に入ったんだ?」

氷室柊弥は、ゼノンがここに来た謎を解きたかった。
もちろん、会場にいる参加者もその謎を解きたかった。「No.5はリア充だったか……」と嘆く者もいたが。

「信じてもらえないから、黙っているつもりだったけど、ライラ、言ってもいいよな?」
「あぁうん、それ言わないとみんなわからないと思うし……」

そして、ゼノンは発言した。

「俺達は、死神だ」

「死神?」「死神ってタロットに出てくるあの死神?」「○ス13?」「ノートのやつ?」「○魄刀使うのかな?」と、一部よくわからない解釈が飛び交う中、ゼノンは死神である自分達のことを説明した。

「お前たちが想像する死神とはちょっと違う。俺達は魂を保護したり、悪霊と戦ったりするんだ」

「○魄刀のやつだ!」と、ひとりが発言したが、ゼノンは「何だそれは、知らないぞ!」と答えた。
でも、ゼノンとライラが死神だということは信じてくれそうである。

「死神って、ホントにいたんだね」
「いるさ。氷室柊弥、あんたの目の前にいるのがそうだからな」

参加者はこれで、ゼノンが中に入れた理由と、ライラが今まで姿を消して参加していた理由がわかった。彼らが、死神だったからだ。
ゼノンは説明を続けた。死神は基本的に、これから死ぬだろうと思われる人物にしか姿を現さない。しかし、意図的に姿を現すことが出来ると。だから、今見えているのは、意図的に姿を見せている状態だからだと。

「解った。説明ありがとう、ゼノンくん」
「なんか馴れなれしいぞ、氷室柊弥」

「ゼノンもだよぉー」と、ライラは思ったが、恥ずかしさ故に口にする事は出来なかった。

「馴れなれしかったかな……まぁ、僕はこの口調だからそう聞こえたのなら謝るよ。ごめんなさい」
「あ、いえ……俺も、悪かったよ」
「よし、これで仲直りだね!」

と、先ほどの太陽のような笑顔で、氷室柊弥にゼノンに微笑みかけた。その時、みんなに聞こえないように「もし良かったら、このパーティーが終わったら聞いて欲しいことあるんだ」と言ったのを、ゼノンは聞き漏らさなかった。よくわからなかったが、とりあえず頷いておく事に。
聞いて欲しいこととは一体、何なのだろうか?
そして、氷室柊弥はパーティーを再開させた。「No.5のためのパーティーにしたい」と言ったばかりなので、ライラはステージ上で、氷室柊弥と「マフラーナイト・コールドシルフィー」のテーマ曲を歌ったり、氷室柊弥が変身をしたり、ほかのドラマのセリフを言い合ったりなどをした。
会場は、今までにないほどに盛り上がり、皆はそれはそれは楽しんだ。
もちろん、ゼノンは全く知らないので、生き生きとライラが皆に披露しているのを見て「やっぱり、ライラ凄いなぁ」と思う反面「氷室柊弥とくっつきすぎだろ」と、再び嫉妬をしていた。
そうして、今日のパーティーが終わり、人々が帰る頃に、氷室柊弥はゼノンとライラを引き止めた。

「さっき、聞いて欲しいことがあるって僕言ったよね?ちょっと、こっちに来て欲しいんだ」

(ゼノン、さっきそんなこと聞いてたの?)
(あ、あぁ……何かあるのかと思って……)
(なんだろうね……もしかして、私たちだけ特別になにか貰えるとかかしら!?)
(それはないと思うけど、とりあえず行ってみよう)

続く
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