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【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:07】

ヒーローはここにいる! EP:07


死神界へと帰ってきたゼノンとライラは、案の定門番に「どうでした?」と聞かれた。
「どうでした?」と言われても、嘘をついてパーティーに出向いたわけだし、この感想も嘘で答えないといけないわけで。

「え、えぇと……」

ゼノンは困惑した。パーティーの感想や、ヒーローと会ってきたなんて言えるわけがない。

「スターナイツ氏に気に入られなかったんですか?」
「え?あ、いや……ライラを絶対に幸せにしますって言ってきたから、大丈夫かな……」

突拍子に思いついたものが、まさか結婚を前提に付き合うようなセリフが浮かんでくるとは思わなかった。その証拠に、隣でライラは頬を染めて、嬉しそうである。
言った本人も、なんだか恥ずかしくなって頬を染めた。

「さすがですね!お熱いですなぁ!ヒューヒュー!」
「囃し立てるな!っていうか、古い!」

門番を軽く追い払った後、2人は閻魔大王の部屋に出向いた。相変わらず、広々とした部屋である。しかし、閻魔の姿は見えなかった。

「閻魔様なら、ご家族とお出かけしましたよ」

そう言って出てきたのは、目的であるセインだった。相変わらずのタキシードを着て、知的な表情を浮かべている。

「セインさん!ちょうど良かった!頼みたいことがあるんです」
「はあ、私に……でしたか。どのような事でしょうか?」

ゼノンは、アイスから預かった通信機を見せた。そして、氷室柊弥のパーティーに行った事から始まり、氷室柊弥は実は本物のヒーローで、そのヒーローはプラネットヒーローという星からやってきて、本部と連絡が出来なくて困っている所まで、事細かに話した。

「なるほど。おそらく、異世界のものだから、通信ボタンを押しても、その電波が行く事はないのでしょう」

現代のものが、大昔にタイムスリップしたというドラマがあった。その時、携帯電話は圏外だった。だから、それと同じことが起こっているのではと、セインは話を続けた。

「で、なんとかなりそうですかね?」
「えぇ。大丈夫ですよ。ただ、1週間かかります。よろしいですか?」
「あ、はい。相手も、それほど急ぎではないとは思うし……」

と、ゼノンは言うが、ライラは1週間という期間が気に入らなかったのか、待ったをかけた。

「セインさん!ヒーローはね!誰かの助けを求めている人に、必ず現れるものなの!氷室柊弥は、アイス君はヒーローだからきっと人々の助けの声を聞き取ってると思うの!早く助けに行きたいと思ってるのよ!しかも2年よ2年!こんなに待たされて、急ぎじゃないってのも変でしょ!?」

そう、長々と語ると、ハッとなる。

「あ、ご、ごめんなさい……」
「いえいえ、ライラさんがヒーローの事になると熱くなることぐらい承知ですよ」

あぁ、なんて寛大な人、と、ライラは思った。

「でも、期間はやはり1週間とさせて頂きます。何せ、異世界との通信ですからね」
「そ、そうですかぁ……」
「まぁ、そうガッカリしなくても大丈夫ですよ。普通でしたら、この作業にきっと何年か要したでしょう。しかし、私なら1週間で終わらせます。安心して下さい」
「は、はい……」

だが、普通だったら何年かかかる所を、セインがやれば1週間で終わらせることが出来るとは、一体どういうことだろうか。
セインは普通ではないという事だろうか?
普通ではないなら、何なのだろうか?
超人かなにかなのだろうか?
やはり、セインは謎に包まれているようだ。

「じゃ、お願いしますね」
「わかりました。出来上がりましたら、連絡いたします」

ニッコリと笑顔を作り、セインは通信機を手に取り奥の部屋へと行ってしまった。

「あ、さっき、『アイス君』って言ったよな?」
「え?あ、何か自然と言っちゃった。それがどうかしたの?」
「い、いや……別に……」

ゼノンは、また嫉妬しているようだ。
「君」付けで呼ぶほど、親しげな関係ではないはずなのに……別に、大切な恋人が取られるってわけではないが、氷室柊弥を「アイス君」と言い出してるところを見ると……氷室柊弥、いや、アイス・シルフィード……やはり侮れん。
などと、思考を巡らせていた。

「大丈夫だよゼノン!もちろん、本物のヒーローであるアイス君は好きだけど、でも、私の中の一番のヒーローはゼノンだよ!ゼノンが一番大好きだもの!」

と、ゼノンの嫉妬の思考を読み取ったかのように、ライラはゼノンの顔をのぞき込みつつ、キラキラとした太陽のような笑顔で、そう発言した。

「だって、第一部隊の隊長さんでしょ?私の事、守ってくれるんだよね?」

その問い掛けに、ゼノンは正気を取り戻し、微笑みつつこう言った。

「あぁ、守るよ……絶対に。この命に変えても、な……!」

続く
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