Home > スポンサー広告 > 【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:08】

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Home > スポンサー広告 > 【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:08】

Home > オリジ小説「ヒーローはここにいる!」 > 【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:08】

【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:08】

ヒーローはここにいる! EP:08


あれから、1週間がたった。ゼノン所属、死神部隊第一部隊の、今日の任務が一段落した頃、小型のモニターの通信機が鳴り出した。
画面に触れると、セインの顔が映る。

『ゼノンさん、例のもの出来上がりましたよ』
「そうですか!では、ライラを連れてそちらに向かいます!」
『お待ちしております』

そう言って通信を切ると、近くにいた同じく第一部隊所属のラチナスが、ゼノンに寄ってきた。

「例のものってなんだよゼノン」
「そう言えばお前に話してなかったな。ま、別に話さなくていいか。10年も大事なこと黙ってたんだし」
「そ、それは丁重に謝ったじゃねぇか……」

ゼノンとラチナスが言っているのは、ゼノンが5歳の頃に、その両親は任務によって命を落としたのだが、その事をラチナスは10年も黙っていた。ゼノンはそれに対して怒り、仲が良かったラチナスを長い間目の敵にしている。しかし、それはまた別の話だ。
ゼノンは、しょげているラチナスを横目に通信機ができたことを、携帯でライラに伝えると大喜びではしゃいでいる声が、スピーカーから聞こえた。そして、一旦通話を切り、しょげているラチナスの方を見て一言。

「いつまでもしょげているんじゃねぇーぞ、相棒」

言いながら、ゼノンはライラを迎えに走った。
ラチナスは顔を上げ、その後ろ姿を見て一言。

「え、今、何て言った?」

聞こえてなかったらしい。

★★★

ライラとともに、ゼノンはセインの元に訪れた。この広々とした空間に、またもや閻魔がいなかった。
奥から出てきたセインの話によると、

「閻魔様の奥様が風邪をこじらせましてね。仕事は私に任せて、奥様の看病をなさってくださいと伝えました」

だそうだ。そういえば任務に出向く前も、確か指示があったのはセインからだったと思い出す。

「で、通信機の方はほんとに出来たのセインさん!?」

と、目を輝かせてライラが言った。本来なら、目を輝かせるのはアイスの方ではないのか、とゼノンは横目でそう思った。
セインの話によると、長いこと調査し、異世界からの電波をキャッチしたので、通信ボタンを押せば、プラネットヒーローにあるヒーロー本部へ繋がるのだとか。その証拠に、電波をつなげた瞬間、向こうからの通信があった。丁重に事情を説明しつつ、しばらくしたら本人から連絡させますと言って、通信を一度切ったそうだ。

「なので、渡しても大丈夫ですよ」
「やったねゼノン!これでアイス君も連絡できるね!」
「あぁ、そうだな」

そしてすぐその場で、ゼノンはアイスに電話した。5コールぐらいしてから、本人が出た。

『もしもし、ゼノン君かい?』
「あぁ。今電話しても良かったか?」
『大丈夫!今日オフだったから』
「そうか、よかった。通信機、繋がったみたいだぞ」
『本当かい?あぁ、なんてお礼を言えば……!とにかく、直してくれたセインさんに、「ありがとうございます」と伝えくれるかい?』
「わかった。で、今どこにいるんだ?」

ゼノンが問いかけると、アイスは現在人気(ひとけ)の少ない小さな公園にいるのだとか。この公園の近くに住んでいるので、オフの時はそこを散歩コースにしているらしい。理由は、芸能人らしい理由で、普通に歩いていても誰も氷室柊弥が歩いているだなんてわからないからだそうだ。
その場所の座標を教えてもらい、今から行くと告げ、一度通話を切る。

「セインさん、簡易転送装置貸してください」
「えぇ、そのつもりでしたよ。どうぞ」

差し出したものは、ゼノン達がいつも使っているもので、メモリースティックの様なものだ。目の前に四角を描き、出てきたホログラム画面に座標を入力し、「決定」と書かれた場所をタッチしてから、ゼノンとライラがいる場所に円が描かれる。
その様子を見て「行ってらしゃいませ」と、セインがつぶやくと、ゼノンとライラの目の前は、真っ白な世界に変わる。かと思うと、アイスがいる小さな公園に到着していた。
この時ライラは、セインさんに簡易転送装置借りて、イベントに行けば早かったのに、どうして今までわざわざ門を通ってたのかなぁ、と考えた。理由はやっぱり……空の散歩が少しでもできるからかなぁ……と、ひとりで自問自答していた。
そんなライラと、制服姿のゼノンを見て、アイスは驚いていた。

「あ、この服?死神部隊の制服さ。さっき任務を一段落させたばかりなんだ」
「え!?忙しかったのかい?なら別の日でも良かったのに……」

それに、僕はそんなに急いでないし……という言葉が浮かんだが、親切を無駄にしてしまうため、発言はしなかった。

「とにかく、通信ボタン押してみて!」
「う、うん」

ライラが笑顔で促し、ゼノンはアイスに腕時計型の通信機を手渡した。そして、恐る恐る通信ボタンを押すと、ホログラム映像が映し出され、誰かの顔が映った。

『アイスか!アイスなのか!?』
「あ、はい!アイス・シルフィードです!2年間も音信不通で申し訳ありません!」

そういった後、自分が今いる地球の事、自分が生きていく上でやっている俳優のことなどを話した。

『いやぁ、とにかく、君が無事でよかったよ……』
「あの……おりいって、お願いがあるのですが……」

お願い?と、本部の人は思った。もちろん、一緒に居合わせている、ゼノンとライラも同じだ。

『なんだい、お願いって』
「僕、地球に残りたいんです」

続く
スポンサーサイト

Home > オリジ小説「ヒーローはここにいる!」 > 【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:08】

Return to page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。