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【オリジ小説】ヒーローはここにいる!【EP:10】

ヒーローはここにいる! EP:10


その大声に、一同は皆アイスの方を見た。

「あれ、氷室柊弥じゃね?」
「え……マジで!?」
「氷室柊弥がヒーロー?」
「ある意味間違ってはないけど、どういうこと?」

ざわざわ……と、様々な声が聞こえる中、アイスはさらに叫ぶ。

「長いマフラー靡かせて!悪を倒せと轟き叫ぶ!!助けを呼ぶ声聞こえれば!!冷たい風吹き現れる!!」

そして、アイスの体が光り輝くと、冷たい風がどこからともなく流れてきた。かと思えば、輝きはさらに大きくなり、その中でアイスの体は形を変え、光が消えた瞬間そこにたっていたのは、

「マフラーナイト・コールドシルフィーとは私の事だ!!」

バーン!!
と、どこかで効果音がなった気がした。コールドシルフィーをみた、野次馬たちは一瞬凍りついたが、本当にヒーローがいた事に驚き、さらに喜びの声を上げた。その歓声は、大きなコンサートステージで盛り上がる観客のようだった。
その時ちょうど、ようやく消防隊やレスキュー隊が到着した。火事なのはわかっているが、今のこの状況が、どういう事かちょっとわかっていないらしい。

「ようやく来たか!私はヒーロー、マフラーナイト・コールドシルフィーだ。信じられないかもしれんが、君たちは住民の誘導を頼む。私は、あの最上階にいる人々を救出する!」

そう言って、高速で空を飛んだ。
野次馬たちは、改めて本物のヒーローだと確信し、さらに歓声を上げ応援の声を上げた。中には祈る者もいた。
コールドシルフィーに、指示された消防隊やレスキュー隊は、動揺しつつその指示に従って、ビル崩壊の可能性を考え、ビルの中から逃げてくる人々の誘導を行った。

「ゼノン、アイス君大丈夫かな?」
「アイツはヒーローだ。どんな困難も乗り越え進み成長していく、それがヒーロー。ライラが前に教えてくれたじゃないか」
「うん、そうだね!アイスくーん!あ、コールドシルフィー!頑張ってぇえ!!」

2人も、最上階へ向かうコールドシルフィーを、声を最大にして応援し出した。
コールドシルフィーに変身したアイスは、最上階に到着した。窓から出てくる大量の煙に、ためらうことなく入っていくと、部屋に燃え移っていく炎と、多くの人々が倒れていた。しかし、人々にまだ息はあった。まだ間に合う。

「救助に来た!辛いだろうが、私の指示に従って欲しい!」

言いながら、人々が動けるように周りに燃え移る炎を消していった。しかし、部屋はだいぶ広いので、なかなか炎は消えなかった。だが、移動できるほどの範囲は確保した。
倒れていた人々は、うめき声を上げつつも、アイスの発言に従った。助けてくれるなら何でもいい。藁にもすがる思いだった。
アイスはまず、窓の外に白く凍った氷のような滑り台を、ビルに巻き付くように3本出した。ふと、外では未だにコールドシルフィーを応援する人々で賑わっている。もちろん、下の階から逃げてきた人もいる。それを、うまく誘導する消防隊やレスキュー隊。アイスは、ひとまず安心した。

「この滑り台を、一人ずつゆっくり滑り降りて行ってくれ!大丈夫だ、安心しろ!加速はしないから安全に降りられる!さ、早く!」

言われるがま、人々は滑り台をゆっくりと下っていく。その下には、救急車が配備されていて、救助された人たちを中に入れ治療を行っていた。
アイスは、逃げ遅れた人がいないか探すと、小さな子供がひとりで泣いてうずくまっていた。上を見ると、炎のせいで天井が今にも落ちてきそうだった。

「今行くぞ!」

そう呼びかけ、走り出した瞬間天井が崩れだした。あのままでは危ないと、瞬間移動するかのような速さで、子供をかばった。そして、落下した天井はアイスに直撃する。

「ぐっ…………き、きみ、大丈夫かい?」
「う、うん」
「あの先、窓が見えるだろ?あの窓の先にすべり台がある……あれに乗って降りるんだ、私は大丈夫だから」
「うん、ありがとう!」

小さな子供は、窓に向かって走り、その先の滑り台を使って、降りていった。
アイスは、自分に落ちてきた天井をどかして、火元を調べようとした。しかしさらに天井が落ち、アイスはガレキの下敷きになってしまった。その時、打ちどころが悪かったのか、アイスはそのまま気絶してしまい、同時に変身が解けてしまった。
通信機からは、本部からの呼びかける声がしていたが、アイスが気絶した瞬間、通信ボタンに当たってしまい途絶えてしまった。
下では、無事にすべての人が救出されたようだった。次々と、救急車で運ばれていく。

「あれ?コールドシルフィーは?」
「まだ来てないけど」
「消火活動でもしてるんじゃないか?」

心配する人々。しかし、消火活動をしているなら、今頃煙が収まるはずだった。しかし、収まらないところを見ると……もしかして……。

「ゼノン!アイス君に何かあったんだよ!どうしよう!」

ライラは、最悪の事態が浮かんだのか、かなり焦っていた。今にも泣きそうな表情で、ゼノンにすがりよっている。

「……俺が行ってくる」
「え、でも……」
「大丈夫だ。こういう場合の救助の経験はないけど、必ずお前の好きなヒーローを連れてくるから、ここで待ってろ。いいな?」
「う、うん!気を付けてね、ゼノン!」

ライラをその場に残し、ゼノンも空を飛び最上階へ向かう。人に見えるようにしていたため、人々からはゼノンもなにかのヒーローだと勘違いされたが。

続く
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