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【ポケモン小説「絆」】Story8:ガンテツとヤドンの井戸。

「ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー」―絆―
Story8:ガンテツとヤドンの井戸。




ずぶ濡れのままポケモンセンターに入り、宿泊スペースを借りる。雨のおかげで濡れてしまった服を脱ぎ、それを乾燥機の中に突っ込んだ。雨のせいで冷えてしまった体を温めるため、宿泊スペースに取り付けられた小さなお風呂にゆっくりとつかる。これで、心も体もポッカポカである。

「あー・・・気持ちいー・・・。」

湯船の中でそう呟きながら、少々眠たそうになる。そして、しばらく湯船に使った後体をよく拭いて、バスローブを着てからベッドにすわる。バスローブを着たまま、バッグの中からパジャマまを取り出しうまく着替えてからバスローブを脱ぎ、ハンガーに掛ける。窓から景色を見ると、空がオレンジ色に染まっていた。もうそろそろ夜になる時間がきているのだ。
すると、モンスターボールからカエンが勝手に出てくる音が聞こえた。ベッドの上で丸くなっている。

「あ、ごめん、カエン。さっき少し濡れたでしょ?拭いてあげる。あと・・・。」

といって、山男のツトムと戦ったときバトルに出したラトとピースケも出してあげた。2匹とも体を震わして水を飛ばした。「冷たいよ~。」と言いながらも、タオルで丁寧に拭いてあげた。すると、それに嫉妬したのかどうか定かではないが、おっとりな性格のメリルとチックもモンスターボールから出てきた。そして、セツナに覆いかぶさるようにくっついてきた。その様子に驚いた、カエン、ラト、ピースケも負けじとカエンにすり寄る。自分はお風呂に入ったばっかりなので石鹸の匂いしかしないのだが、どうやらその匂いが好きになったのかすり寄るのをしばらくやめなかった。そのおかげで、セツナの体はお風呂に入った時よりも、体がポッカポカになった。
そんなじゃれあいをしている間に、外は星が輝く夜になっていた。ひとまず食事スペースに出向き、軽く食べられるものを選んで食べる。部屋に戻って手持ちの5匹に、購入しておいたポケモンフーズを食べさせ、しばらくたった後ベッドに横になって眠った。ちなみに、セツナの右にはカエン、左にはピースケ、その上にはラタ、足元にメリル、メリルの首元にチックである。これで、ちょっと肌寒い夜は簡単に過ごせそうである。寝返りが出来ないという苦しさは多少あるようだが・・・。


次の朝。小鳥・・・もとい鳥ポケモンの囀りでセツナは目覚める。だが、かなり気分は最悪な状態だった。ラトはそのままだったが、さらにほかのみんながセツナの上に乗っかっていたのだ。ラトだけならまだよかったのだが、全員が自分の上に乗っかっていては、目が覚めても体を起こす事が出来ない。手は動かす事が出来るので、うまくバッグに手を伸ばし、一匹ずつモンスターボールの中にしまっていった。カエンだけを残して、ようやくセツナは起き上がる。洗面台に行き水を出して、顔を洗い眠気を払う。乾燥機に入りっぱなしだった普段着を取り出して、うまくしわを伸ばしてから着替える。そういえばここはどこはどこの町だったかなと思いつつ、ポケギアでタウンマップを開いた。

ヒワダタウン
ひとびとと ポケモンが
そぼくに くらしている まち

「何だ、僕らはもうヒワダタウンにいたのか。」

ぽつりとつぶやき、昨日の出来事を思い出す。あの黒い服を着た人は、何かの井戸の前に立っていた。ポケギアで調べてみると、「ヤドンのいど」という名の井戸で、喉が渇いたヤドンが水を飲みに来る井戸のようだ。
それだけでは何か説明が物足りない。他に何かありそうだと思い、カエンを起こしてしばらくしてからポケモンセンターから出て井戸の前の看板を見てみた。

ヤドンのいど
べつめい あめふらしの いど
この ちほうでは
ヤドンが あくびを するたびに
あめが ふると しんじられています
じっさい 400ねんまえの
ひでりのとき みんなを すくったのは
ヤドンが あくびを したからだと
とうじの きろくに のこされています

「へぇ・・・ヤドンってすごいんだぁ・・・。」

―というか、400年も前からポケモンがいたこと自体不思議だよね。―

「あ、それもそうか。」

そんな会話をしながら、ふとセツナは気が付いた。ヒワダタウンにこのヤドンの井戸があるのならば、この町にヤドンがいてもおかしくはないはず。だが、町のどこを探していてもヤドンは見つからない。
セツナは、ショップの前でウロウロしているお爺さんに話を聞いてみた。

「町からヤドンが消えた・・・どこぞではヤドンの尻尾が売られているという話だし・・・。」
「どうして消えたんですか?」
「わからん・・・。」

と、会話をしていると、

「この街にはガンテツさんという、頼もしい人がいるからね。きっと何とかしてくれるよ・・・。」

と、中年の男性が声をかけてきた。

「ガンテツさん?」
「あれ、キミは知らないのかい?ボール職人のガンテツさんだよ。」
「ボール職人・・・もしかして、ぼんぐりをモンスターボールに作り替えるという人の事ですか?」
「そうそう、何だ知ってるじゃないか。そのガンテツさんがこの街にいるから何とかなるか持って話なんだ。」
「そ、そうなのですか・・・。」

ガンテツの家は、ここから100mほどあるいた場所にあるといった。というか、ポケモンセンターのすぐ隣だからすぐわかると説明を加えた。
その人の説明の通りガンテツの家に向かうと、確かにポケモンセンターの横にこの町の雰囲気がぴったり合ったわらで作られた屋根の小屋のような家が見つかった。セツナは「こんにちは~。」といいながら、木造の引き戸を開けた。ガラガラガラと、古めかしい音が鳴り響く。
中に入ると、小さな女の子とガンテツらしき人がいた。その人はセツナに近付き話しだす。

「おう、お前さんは誰や?」
「えと、セツナって言います。つい最近ポケモントレーナーになったばかりで・・・。」
「そうか、セツナ言うんか。ボールを作ってほしいんか?悪いがそれどころちゃうんや。」
「どうかしたんですか?」
「ロケット団知ってるか?いや、知らなくてもええ。話を進めるぞ。」

ガンテツはあわただしい口調をしながら、即座に話を進める。

「ロケット団いうのは、ポケモンを無理やり悪さに使う、ろくでもない連中や。」
「は、はぁ・・・。」
「3年前に解散したはずなんやが・・・とにかくそいつらが、井戸でヤドンの尻尾を切っては売りさばいとるんや。」
「ひ、ひどい・・・何でそんな事・・・!」
「そやろ?だから、わしが言ってちとこらしめたるんや!よーし!待ってろヤドン!漢(おとこ)ガンテツが助けたるぞ!!」

説明が終わるなり、ガンテツは感情をあらわにしセツナを突き飛ばしてヤドンの井戸に向かって猛スピードで駆け抜けて行ってしまった。そのおかげで、小さな女の子が「さびしいよぉ。」といって、今にも泣きそうな顔をしていた。
そんな女の子を元気づけようと、「悪い人をやっつけに行ったんだよ。」というと女の子は「そうなの?じゃ、待ってる。」と言って、にっこりと笑った。それを確認したセツナは、安心して「じゃ、僕もちょっと見てくるね。」と女の子に言ってから、ガンテツの後を追った。しかし、外に出るとガンテツの姿はもうなかった。速過ぎるにもほどがあるだろうに。
とにもかくにも、セツナもヤドンの井戸に向かって走って行った。すると、井戸の前に立っていたあの黒い服の人、もといロケット団の人はいなくなっていた。坂を何度か降りて井戸の前に着き、中に設置してある梯子を足取りを確かめながら、ゆっくりと降りて行った。そして井戸の底に着いたとき、ガンテツが腰をさすりながら座り込んでいた。

「どうしたんですか、ガンテツさん?」
「おう、セツナか。上で見張ってたやつは、大声でしかり飛ばしたら逃げよったがな・・・それよりも、わし、井戸から落ちてしもうて、腰を打って動けんのじゃ。くそう・・・元気ならわしのポケモンがちょちょいと懲らしめたのに・・・。」
「大丈夫・・・じゃないですよね・・・。」
「いや、しばらく静かにしていれば何とかなる。とにかく、セツナ!わしの代わりにトレーナー魂を見せるのじゃ!」
「は、はい!ちゃんと、安静にしててくださいよ、悪化しますし・・・。」
「わかっておる!さぁ、はやく行かんか!」

ガンテツに促され、3mほど先にある横穴を通る。井戸の中の洞窟だというのに、全く暗くなかった。外から井戸へそそがれる光が、ここまで通じるはずはないのだが・・・また誰かがフラッシュでも使っているのだろうと思い、目の前にある小さな階段を上って前に進む。すると、ロケット団の下っ端に見つかる。

「あ、お前は昨日の・・・いや、今はそんな事はどうでもいいんだよ。上で見張っていたのに、何だあの爺さん。いきなり大声出すから驚いて井戸に落ちてしまった・・・えーい、憂さ晴らしにお前をいじめるとするか!」

物凄いとばっちりである。
そうこう思っていると、ロケット団の下っ端はコラッタを繰り出す。目には目を、コラッタにはコラッタである。セツナはラトを繰り出した。

「ラト!コラッタに『ひっさつまえば』だ!!」

―了解いたしましたご主人様!!―

ラトは猛スピードで下っ端のコラッタに迫り、きらりと光る鋭い前歯を使い強く噛みついた。ラトが下っ端のコラッタよりレベルが上だったかどうだかはさだけではないが、「ひっさつまえば」を使っただけで戦闘不能になった。
次に繰り出したのもコラッタだった。今度はノーマルタイプに相性が抜群にいい「いわくだき」を指示し、ラトは下っ端のコラッタに思いきり殴りつけた。もちろん効果は抜群で、すぐに戦闘不能になった。「あーもー全然駄目だ!」と下っ端は呟き、頭を抱えていた。手持ちはもういないらしい。

「1つ聞いていいかな。ヤドンの尻尾ってもしかして・・・。」
「そうさ、ヤドンの尻尾を切り売りしていたのは俺達さ!金儲けのためなら何でもするのがロケット団さ!」

そういって、馬鹿みたいに高笑いをする。何でそんな酷い事するところにロケット団に入ったんだろうと思ったが、おそらくその理由を聞いてもセツナには理解できないだろう。その下っ端の先にある小さな階段をまた一つ上り左に曲がる。すると、丁度ヤドンの尻尾をナイフで切ろうとしていた女性の下っ端がセツナの視界に入った。

「やめろ!!ヤドンの尻尾を切り取ろうとするな!!」

勢いに任せてセツナは叫び、その声に女性の下っ端は振り向く。

「何あなた?尻尾を取るのをやめろって?何よ!幹部のランスさんの命令を無視しろっての?!そんなにやめさせたかったら、私たち全員を倒して御覧なさい!」

そのセリフとともに繰り出したのはズバットだ。「どく/ひこう」タイプを持っている。それに対抗できるのは「ねんりき」を持つピースケと、「じんつうりき」を持つチック、そして「でんきショック」を持つメリルだ。セツナはとりあえずピースケを繰り出し、「ねんりき」を指示する。効果は抜群だ。ズバット倒れ、モンスターボールに戻っていく。
次に繰り出してきたのはアーボ。「どく」タイプだけなので、ピースケの「ねんりき」で一瞬で終わる。

「まぁ、小憎たらしい!ってか、ヤドンの尻尾なんてすぐに生えてくるじゃない。」

「へぇ、そうなんだ・・・。」とセツナは思った。しかし、そうだとしても尻尾を切り取っていい事にはならない。その事を伝えるのだが・・・

「そんなものより、ランスさんの命令の方が大切よ!」

下っ端は幹部の命令の忠実、ということである。命令に背くことはできないようだ。
先へ進むと、すでに尻尾の取られたヤドンが何匹かいた。物凄く悲しそうな顔をしている。セツナは違う方向へ向き、ちょうどいた下っ端に再び「やめろ」を叫ぶ。

「尻尾を取るのをやめろって?人に言われてやめてたら、ロケット団の名がすたるぜ!」

と言って張り切ってポケモンたちを繰り出したのだが、セツナのピースケによりあっけなく勝負が決まる。

「つ、強すぎる・・・ってか、金儲けとはいえヤドンの尻尾を売るなんて・・・下っ端はつらいぜ・・・。」

と嘆く下っ端。こっちにとってはどうでもいいことだが、つらいと思うなら違う職業にでもつけと思ったセツナだった。
ふと、尻尾を切られたヤドンを見ると、メールを持っていた。気になったので読んでみると、こう書かれていた。

おじいさんと ヤドンと なかよく
おるすばんしてね  おとうさんより

このメールは一体誰に当てたメールなのだろうか?心当たりがあるとするならば、これはガンテツの家にいたあの女の子に当てたメールだと考えるのが妥当かもしれない。
そのメールをヤドンに返し、壁側に立っているエメラルドグリーンの髪色を持つ人を睨みつけた。どうやら、この人がランスという名の幹部らしい。

「何ですか?私はロケット団で最も冷酷と呼ばれた男・・・私の仕事の邪魔などさせはしませんよ!」

そう言って出してきたのはズバット。セツナはそれに対抗し、メリルを出した。

「メリル、『でんきショック』!」

―はい!行きますよぉおお!!―

メリルは「でんきショック」を思いきりズバットに当てた。効果は抜群で、すぐに戦闘不能にさせる。

「どこの街にも私たちに逆らうやつはいるのですね・・・。」

冷静に戦闘不能になったズバットをモンスターボールにしまうと、今度はドガースを繰り出した。「どく」タイプだけなので、今度はチックを出した。初めてのバトル戦である。
ランスのドガースは煙幕を使って、技が当たらないようにチックの視界を閉ざした。だが、バトル戦が初めてでも冷静さを乱すことはなかった。おっとりとしているため、気持ちを冷静にさせる事が出来るようだ。ちなみに、未だチックの言葉がわからない。

「チック、周りが見えなくても、気配を感じ取ってから『じんつうりき』を出すんだ。」

チックは小さく頷き、両目を閉じてドガースの気配を感じ取る。そして目をカッと見開き、不思議な力を放出して煙幕で見えないドガースに不思議な力を送りこんだ。すると、煙幕の向こう側からドガースのうめく声が聞こえ、煙幕が消え去った時にはすでに戦闘不能になっていた。

「くっ・・・まだ子供だと思って侮っていたら・・・何という事・・・。」

どうやらすべての手持ちを撃破したようである。そして、セツナは3年前に解散した蓮なのに、何故また行動を起こしているのかとランスに問いただした。

「・・・ふふん、確かに我らロケット団は3年前に解散しました。しかし、こうして地下にもぐり活動を続けていたのです。あなたごときが邪魔しても、私たちの活動は止められやしないのですよ!これから何が起きるか、おびえながら待っていなさい!」

ランスとその下っ端たちは、セツナの目の前からあっという間に消えるようにしていなくなってしまった。
すると腰の具合が良くなったのか、ガンテツが中に入ってきた。

「セツナ、ようやったな。ロケット団のやつら逃げていきおったわい。腰の具合も良くなったし、わしらも帰るとしようぞ。」

ガンテツは笑顔でそう言い、この洞窟から出て梯子をのぼり外に出てから、ガンテツの家へと戻った。

「しっかしセツナ、見事な働きやったな!」
「いえいえ、当然の事をしたまでです。」
「そう謙遜するなって!とにかくさっきも言ったが、ロケット団は3年前にレッドという少年がやっつけたはずなんやが・・・それが復活してるとはなんとなーく悪い予感がするのう・・・。」

(僕も、これから先何かいろいろな事件に巻き込まれるんじゃないかって思います。)

しかし、セツナは口にはしなかった。

「それはともかく、セツナ、わしはお前さんが気に入った!お前さんのためなら喜んでボールを作らせてもらうわい!」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「おう!今手元にあるのはこれだけやけど、とりあえず持ってけ!」

そうさし出したのは、「スピードボール」という名のモンスターボール。足が速いポケモン、つまりすぐに逃げてしまうポケモンを捕まえやすくする事が出来るというボールなのだ。例えば、戦闘が始まるとすぐに「テレポート」という技を使って戦闘を離脱するポケモン――ケーシィなんかが捕まえやすくなるということだ。

「で、セツナ、ぼんぐりはもっとるのか?」
「えぇ、何個か・・・。」
「おお!ぼんぐりもっとるんか!よっしゃ、ボール作ったるわ!ほれ、出してみぃ!」

そう言われたので、セツナは「たいせつなものポケット」からぼんぐりケースを取り出した。入っているのはきぼんぐり、みどぼんぐり、しろぼんぐり、ももぼんぐり、くろぼんぐりだ。どれも、どんなモンスターボールが出来るのか不明だが、とりあえず冒険に出て初めて手にしたみどぼんぐりを今ある数だけガンテツに渡した。

「ボールにするまで1日ほどかかるからの、また取りに来るがええぞ。」
「そうだ!おじいちゃんの電話番号教えてあげるよー!」

ガンテツが笑顔で言った後、小さな女の子がそう言った。

「え、いいのかい?」
「うん!おじいちゃんにお電話すれば、ぼんぐりのこと教えてくれるよー。」
「そっか、じゃ、ありがたく登録させてもらうよ。」

そう言って、セツナはガンテツの電話番号を登録した。そして、ガンテツさんに挨拶をしてから家を出た。すると、このヒワダタウンにヤドン達がうろうろしているのが目に入った。どのヤドンも野生だが、とってものんびり屋でマイペースなので逃げたりはしない。むしろこの町が彼らのすみかと言っても過言ではないだろう。
すると、とある家の前でうろうろしている人が視界に入った。あまり落ち着いてはいなく「ヤドンは戻ってきたんだがなぁ・・・。」と呟いていた。

「あの、どうかしたんですか?」
「ん?あぁ・・・それがな、わしの大事なカモネギがどこか行っちまってな。うちの見習いのやつがウバメの森へ探しに行ったが、ちっとも帰ってきやしねぇ・・・。」
「そ、それは大変ですねぇ・・・。」
「全くだ!ったく、しょうがねえやつだ!・・・そだ、あんた頼もしそうだし、様子見に行ってくれないか?場所はガンテツさんの家を通り過ぎてすぐのゲートを抜けたところだ。」

「しょうがないやつ」と言っていても、やはり見習いの事が心配のようだった。だが、人に頼む前にまずは自分で見に行った方がいいはず。ガンテツならヤドンのために一人で乗り込もうとする勢いがあるのに、この人の場合は行く気ゼロだ。しかし、断ったら何かやられそうな気もするので、その頼みを快く引き受けた。

「じゃ、頼んだぞ!!」

と手を振り、セツナはゲートの方に向かって歩いて行った。ポケモンセンターを通り越し、ガンテツの家を通り越し、ゲート前にある看板を通り過ぎようとしたその時だった。背後から人の気配を感じ、後ろを振り返ると赤毛の少年――ナツキがこちらに歩いてきていたのだ。そして、目の前に立ちしばらく見つめた後挨拶もなしにいきなり質問をする。

「・・・聞きたい事がある。」
「な、何?」
「ロケット団が復活してるってホントか?」
「う、うん・・・ここにいたロケット団は僕が倒しちゃったけど・・・。」
「何!?お前が倒しただって?ウソ言うなよ。」

ナツキは未だセツナが自分よりも弱いトレーナーだと思っているので、ロケット団を倒した事など信じるわけがなかった。いや、信じたくはなかった。こんな弱いやつが、ロケット団を倒しただなんてありえないんだと。
それに対してセツナは「僕は嘘なんか言ってないけど。」と反論をした。

「あっそ、それが本当だというなら・・・その実力オレに見せてみろ!!」



続く・・・。
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