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ちょいと小説書いてみる。

「ただいまぁ!」

嬉しそうに走って、勢いよく家の扉をあけ、元気な声で「ただいまぁ!」と言った彼の名は、ユウト・ジグナ・ドレイン。今日で年齢17歳になる高校生だ。
彼が何故「ユウト」という日本じみた名前なのか?それは、父親が日本に出向いた時に興味を示したからだとか。漢字で書くと「優斗」らしい。
しかし、何故こんなにも彼は嬉しそうなのだろうか・・・?

「父さん帰ってきてる?」

帰ってすぐに、ユウトは晩御飯の準備をしている母親に、父親のことを聞く。
父は、世界一のパティシエで世界一の料理人だ。現在イタリアでケーキ屋の店長をしている。
そんな父が、久々に帰ってくるのだ。しかも、この日はユウトの誕生日。彼が嬉しそうにしていたのはこのためだったのだ。

「お父さんはまだ帰ってきてないわ。きっと、ユウトのために豪華なケーキを作ってくるに違いないわ♪」
「そっか!そうだとしたら、ものすごく楽しみだ♪」

ユウトはそう言ってはしゃぎだす。
ちなみにこの家族、毎年のユウトの誕生日になるとやたらケーキが豪華なのである。しかも、毎年デザインが違う。さすがは世界一のパティシエと言えるぐらいだ。

「じゃ、父さん帰ってくる前に、父さんの部屋の整理してくるよ!」
「お願いね!まぁ、きれいにしてもまた散らかるけれど・・・。」
「ははは、そだな・・・。」

そんな会話をしつつ、ユウトは父親の部屋に向かった。
廊下を少し歩き、左側に扉が見えたらそこが父親の部屋だ。ちなみに、その隣が寝室。そして、つきあたりの階段を上り、2階にある部屋がユウトの部屋である。
父親の部屋の扉をあけると、結構なほどのレシピの量で床が散らかっていた。しなみに、本人いわく大半が失敗作だという。あとは、父親の私物なども床に転がっていて、もとあった場所に置いていないというのがまるわかりであった。
父親とは違って、綺麗好きのユウトはこんなにも散らかっている部屋を難なく片付けてしまう。もともとあった場所に、私物やレシピをしまっていく。そして、わかりやすいように区別をつけておく。その繰り返すをした後、最後に掃除機をかけて完成。その時間、わずか1時間。一部屋だけなので簡単にできたとはいえ、ここまで綺麗にできるのはさすがだと言いたいところだ。ちなみに、きれい好きな性格は、母親からの受け売りだそうだ。

「ふぅ・・・こんなもんか・・・。」

そう呟いたが、片づけをしても何の時間稼ぎにはなっていなかった。自分が帰ってきて、まだ1時間しかたっていない。父親も、帰ってきているという気配もしない。

「・・・散歩にでもいこっと。」

そう呟いてから、母親に散歩に出かけることを告げ、家を出た・・・。




「今帰ったぞ!」

高さ30cmはゆうにある立方体の箱を持って、ユウトの父は帰ってきた。

「あら、早かったのね。ユウトならさっきあなたの部屋を片付けたあと散歩に出かけちゃったわよ?」
「何だ・・・すれ違いか・・・。」

ユウトの父はそう言うなり家の中に入り、テーブルの上に箱を置いた。

「あら、その箱、もしかしてケーキ?」
「あぁ。今年もいいのが出来たぞ♪」
「うふふ、中身を見るのが楽しみね♪」

そんな会話をしていた時だった・・・。

「・・・ッ!」

ユウトの父は何かの気配を感じ、妻をかばうように抱いた。その瞬間・・・

―ダンッ!!

ライフルの音。弾はユウトの父の方に命中した。
そして、何者かが入ってきた。

「ようやく見つけたぞ・・・!このオレから世界一を奪い取った奴め・・・!!」

その人物は、以前世界一と言われていた料理人だった。
撃たれた衝撃で倒れてしまったユウトの父に、ライフルを向けている。

「お前がいなければ・・・オレはずっと世界一でいられたんだ!!!」

そう叫び、引き金に指をかけ、そして・・・・・・

―ダァンッ!!




「ッ!?」

散歩に出かけたユウトは、何か嫌な予感がした。この予感が当たってほしくはない。だが、早く家に帰らねばいけないような気がする。
そう思い、ユウトは全速力で家に戻った。
そして、家につき中を見ると、そこは血の海だった。目の前には、返り血を浴びライフルを持った人間が一人。その向こうには、血だらけで倒れている父親と母親。全く状況がつかめなかった。
そして、まだ息があるのか父親はかすかに体を起こし、ユウトに告げた。

「ユウト・・・逃げろ・・・!」

父親がそう言うと、ライフルを持った人間がユウトの方に振り向く。

「逃げてくれ・・・早く・・・!!」

父はそう言うが、ユウトは動かなかった。ようやく状況を把握し、だんだん怒りが込み上げてきた。

「お前が・・・父さんと母さんを撃ったのか・・・!」
「それがどうした!!こいつはオレから世界一を奪ったんだ!!」
「そっちこそ、それがどうしたって話だろ!!!そんだけの理由で父さんと母さんを・・・・・・絶対に許さねぇえええええええええええええ!!!!」

そう叫ぶと、青白いオーラがユウトを包み込んだ。そのオーラにより、髪は風でも吹いているかのように揺れている。

「な、何だテメェ!!」

そう言って、その人物はユウトに向けてライフルを発砲した。だが、そのライフルの弾は直前で止まり、床に落ちた。何発打っても、その弾はユウトに当たることはなく、ついには全ての弾を使い果たした。

「な、なななな、何なんだよぉおおお!」

その人物は脅え逃げ出そうとする。だが、それを見逃すユウトではなかった。オーラに包まれたまま、ユウトは右手を力いっぱい握り、その握った拳を目の前にいる人物に向かって殴りかかった。
その殴りはものの見事に命中し、そこから相手の体が氷に包まれていった。

「か、体がうごかねぇ!!なんだこれ!?」

悲鳴を上げている間に、ユウトは父親と母親のもとによる。

「父さん!母さん!」
「ユウト・・・今日・・・誕生日なのに・・・こんなことになって・・・すまない・・・。」
「そんな事より、早く病院に行かなきゃ!!母さんもまだ息があるだろ!?」
「あ・・・あぁ・・・。」

そう言って、救急車を呼ぼうとしたとき、パトカーのサイレンと救急車のサイレンが聞こえた。きっと、誰かが通報してくれたのだろう・・・。
早急に突入した警察官は、両親を襲った犯人を取り押さえた。
そして、両親は救急車の中に搬送され、ユウトも付き添いとして救急車に乗って病院に向かった。




「ウィン・・・見つけたよ・・・。」
「そうだね・・・リナ・・・まずは1人目だ。」
「私たちを含めて言ったら3人目だよ?」
「確かにそうだ・・・3人目だ・・・。」

遠くの方で、2人はそう会話を交わし、その場から姿を消した。
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