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02:書きたいと思っていた短編小説。

―ミツとハチ―



ミツはハチと別れた後、自分の巣に戻ってきました。
ハチと友達になれて、表情はとても明るく見えます。

「お、ミツ・・・どこ行ってたんだ?女王様が怒ってたぜ?」
「あ、ごめんなさい・・・。」
「まぁ、そんなに怒ってたわけじゃないから、別にかまわないけどな。」

そう言って、仲間のスズメバチはふとミツが首に巻かれているものに気づきました。

「ん?ミツ、それ何だ?」
「あ、これは・・・ハ・・・うぅん、綺麗な花があったから花弁を抜いてそれを細く切ってまいてみたんだ・・・似合うかな?」
「まぁ、お前にとっちゃ似合ってるかもな。それに、区別しやすいし。」

そして、「というか、体が小さいからすぐわかるけどな!」と、仲間のスズメバチは追加して言いました。
「どうせチビだよ。」とは言いませんでしたが、おそらくこの言葉を言いたかったような顔をして、巣の中に入って行きました。
後ろから「悪かったよ・・・。」と仲間の声がしましたが、おそらくその言葉は聞こえてはいないでしょう。
それよりもミツは、またハチに会えることを楽しみにしているようで、表情は嬉しそうな顔になっていました。幸い、この表情を誰にも見られてはいませんが、見られていたら怪しまれそうです。
すると、遠くのほうから女王様がやってきました。

「あ、女王様・・・。」
「ミツ・・・ね。体が小さいから見分けがつくわ。」
「・・・そ、そうですか・・・。」

体が小さいことを、まさか女王様にも言われるとは思いませんでした。
ショックだったことを顔に出さないように、ミツは苦笑いをしながら答えました。

「そうそう、ねえミツ?」
「何でしょうか?」
「今日、どこへ行っていたのかしら?」
「え、えっと・・・。」

「ミツバチと会って友達になってきました。」だなんて、言えるわけもありません。そんな事を言ったら、どんな恐ろしい罰が待っているのかわかったものでもありません。
ミツはひとまず「ちょっと散歩に・・・。」とだけ言って、その場を去ろうとしましたが、女王様は見逃してくれそうもありません。

「ホントに散歩だけなのかしら?ミツバチのにおいがするけど、気のせいよね?」
「き、気のせいですよ、散歩に行ってただけです・・・。」
「まぁ、いいわ。あなたは狩りもうまくできないし、しばらく散歩しててもかまわないわ。」
「え、いいんですか?」
「この巣に何匹いると思ってるの?一人ぐらいかけたってどうも変わらないわ。」

確かに、この巣には数百のスズメバチが住んでいので、一人ぐらいかけても、彼らの仕事に影響はありません。むしろ、多すぎて足りているぐらいです。

「で、では、僕は失礼させていただきます・・・。」

ミツはそう言って、女王様の横を通って自室へと向かって行きました。



「お呼びでしょうか、女王様。」

そう言って、現れたのは3匹のスズメバチ。彼らは偵察部隊のスズメバチで、外の状況やほかの種類のハチの情報を集めて回っているハチです。ちなみに、偵察部隊いは3匹だけではありません。他にもたくさんいますが、女王様は何か理由があってこの3匹を呼んだのでしょう。

「ちょっと、ミツの事を見ていてほしいのよ。」
「ミツ・・・あの小さなスズメバチの事ですか?」
「あの子からミツバチのにおいがしたから気になってね。明日、ミツが出かけた後気付かれずに後を追ってちょうだい。あ、報告するのを忘れないでね。」
「了解いたしました。」

偵察部隊はそう言って、その場から去って行きました。

「さて、どんな結果が待ってるのかしら・・・大体わかってるけどね・・・。」


続く・・・。
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